汗臭から加齢臭まで年齢で変わる体臭の主成分を脱臭

汗臭から加齢臭まで年齢ごとに変わる体臭の主成分7種(酢酸、ヘキサン酸、ヘキサノール、ノナン酸、ジアセチル、ノネナール、メチルメルカプタン)について、ナノイー(帯電微粒子水)技術の脱臭効果が実証されています。

※ 試験は6畳相当の試験空間で実施され、実使用における製品の効果を検証したものではありません。

INDEX

身体から生じる臭い(ニオイ)とその主成分は年齢によって変化します。ナノイー(帯電微粒子水)技術は、年齢ごとに変わる体臭の主成分7種に対して脱臭効果が実証されています。

24㎥ (6畳相当)の空間で、ナノイー(帯電微粒子水)を照射。一定時間後、臭気強度を測定

7種の臭い(ニオイ)に対し、脱臭効果を確認

解説

「背景」

体臭や汗臭は無視できないストレス要因です。ある調査では、ごみ臭や下水臭を上回る影響が示唆されています※1。

ミドル臭や加齢臭と呼ばれるように、身体から生じる臭い(ニオイ)とその主成分は年齢によって変化します。例えば、加齢臭の主成分であるノネナールは20~30代からはほとんど検出されないのに対し、40 代以降になると男女共に検出される頻度や量が増加します※2。
ナノイー(帯電微粒子水)技術は、年齢ごとに変わる体臭の主成分7種に対して脱臭効果が実証されています。

「検証方法」

24㎥ (6畳相当)の空間で、ナノイー(帯電微粒子水)を照射。一定時間後、臭気強度を測定

「検証結果」

7種の主成分に対し、臭気強度Δ1.0以上の低減を確認

※ 臭気強度Δ1.0以上の低減:臭気強度とは、においの強さを表す尺度の一つで、0~5の6段階があります。 Δ1.0低下は、 例えば、“強い臭い(臭気強度「4.0」)”が“知覚できる臭い(臭気強度「3.0」)”になるというように、一段階ランクが下がることを意味し、周囲への影響が格段に減少したと評価できます。

「まとめ」

汗臭から加齢臭まで年齢ごとに変わる体臭の主成分7種について、ナノイー(帯電微粒子水)技術の脱臭効果を実証

「解説」

加齢臭の仕組みと原因

加齢臭とは、体臭の中でも中高年者に特有のもので、体幹部、特に胸や背中から臭ってくる黴びた古本のような臭いです※2。毛穴から出る皮脂成分が空気と反応することで、ノネナールと呼ばれる物質が生まれ、加齢臭を生み出します。ノネナールは、本記事の検証対象となった7種の成分の一つです。

ミドル臭の仕組みと原因

ミドル臭は頭部を中心に発生する、使い古した食用油のような体臭で、30~40代から顕著になります。主成分はジアセチルです。皮膚上の常在細菌が汗中の乳酸を取り込み代謝することで発生します。ジアセチルは、本記事の検証対象となった7種の成分の一つです。

アラサー臭(30代の体臭)の仕組みと原因

ミドル臭と同じく、使い古した食用油のような体臭です。皮脂の分泌が盛んな20代後半~30代で顕著になり、主成分は皮脂が酸化して発生するノナン酸です。ノナン酸は、本記事の検証対象となった7種の成分の一つです。

ヤング臭(思春期の汗臭)の仕組みと原因

汗の分泌腺は2種類あり、1つはさらさらとした汗の出るエクリン腺で、もう1つはアポクリン腺です。アポクリン腺は性ホルモンの影響を受けるため、思春期に入ると汗臭が強くなります。汗臭には、酢酸・ヘキサン酸・ヘキサノールなどの物質が関与しています。特に酢酸は、十代の汗に含まれる最も主要な成分として言及されています※3。酢酸・ヘキサン酸・ヘキサノールは、本記事の検証対象となっています。

シニア臭(加齢で強まる口臭)の仕組みと原因

シニア臭の主成分として、メチルメルカプタンがあげられます。メチルメルカプタンは介護現場での不快臭として言及される物質で※4、口内の細菌が食べカスを分解することで発生します。高齢になるにつれ、歯周病への罹患・唾液分泌低下などの口内環境の変化が起こりやすくなり、シニア臭の原因となります※5。メチルメルカプタンは、本記事の検証対象となった7種の成分の一つです

※1 参考:萬羽郁子「においに起因する体調不良等の実態」、『におい・かおり環境学会誌』、第55巻5号、pp.319-322、2024.
※2 参考:龍口巌ほか「ポリフェノール配合石鹸による中高年男性の加齢臭低減効果」、『におい・かおり環境学会誌』、第43巻5号、pp.362-366、2012.
※3 参考:Tze Hau Lam et al. "Understanding the microbial basis of body odor in pre-pubescent children and teenagers", Microbiome, vol. 6, pp. 1-14, 2018.
※4 参考:水谷千代美ほか「介護臭の分析とニオイの感性的評価Ⅱ」、『人間生活文化研究』、第29号、pp.401-402、2019.
※5 参考:石川 正夫ほか「高齢者の口腔微生物叢に関する研究 : 70歳者の口腔状態と口腔微生物叢」、『口腔衛生学会雑誌』、第56巻1号、pp.18-27、2006.

 

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