オートモーティブ社

(本記事は2021年11月時点のものです)

写真:パナソニック株式会社 オートモーティブ社 社長 チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進担当 永易 正吏(ながやす まさし) タイトル文字:パナソニックらしさを活かした「クルマの価値向上」と「移動体験価値の向上」に貢献

「コネクテッド化、自動運転、シェアリング、電動化(CASE)」で注目を浴びる技術革新、そしてライフスタイルの変化によって大きく変わりつつあるモビリティ社会。オートモーティブ社は、長年にわたり車載事業で培った技術、グループ内の家電・住宅事業で蓄積したノウハウを結集し、この大変革の時代にお応えします。

パナソニックらしさを活かす

オートモーティブ社のミッションは、「一人ひとりのより良いくらしの実現のため、持続可能なモビリティ社会を創造する」ことです。家電に始まり、長年くらしに寄り添う事業を手掛けてきたパナソニックグループの一員として、私たちも人に寄り添うことで、快適で安心・安全な移動空間の実現に寄与します。こうした思いを込めて、人の心(ハート)とクルマ(オートモーティブ)を組み合わせた「Heartmotive(ハートモーティブ)」というスローガンを新たに掲げました。リモートでさまざまなことが実現できるようになった現在でも、移動したいという人の本質的な欲求は変わりません。それは、人がみな、一人ひとりの大切な「出会い」を求めているからではないでしょうか。新しいスローガンの下、”こころ動かす出会いを創り続ける”ことに専念します。

図版タイトル:「オートモーティブ社の新スローガン『Heartmotive(ハートモーティブ)』」 写真:両手の手のひらの中が光っている 図版内の文字:Heartmotiveとは、ミッション・ビジョンを簡潔に表現したスローガン 1. 私たちが社会に提供する、価値の本質 2. 私たちのすべての行動の源泉となる、行動指針 「Heartmotive こころ動かす出会いを創り続ける」

「クルマの価値向上」に貢献するコックピット統合ソリューション

パナソニックらしさを活かし、クルマ自体の価値を向上するコックピット統合ソリューション、そして、移動体験の価値を向上する車室空間ソリューションに注力します。
安全・快適なコックピット空間は、AIのアルゴリズムや各種センサー、AR(拡張現実)などの先進技術が凝縮されたクルマの中枢部。車載情報通信(IVI)システムの領域で私たちは世界シェアの大きな部分を占め、市場をリードしています。扱う情報量が指数関数的に増えるのと比例して、システムの規模も拡大します。そうなると今後は、一から十まで自社で完結しようとするのではなく、IT系パートナーなどを巻き込んだエコシステムを構築する必要があります。その観点から、これまでにも、多様な企業との連携や各種技術の業界標準化に向けた活動を推進してきました。いよいよ、そうした蓄積を強みとして発揮できるタイミングになってきたと考えています。

図版タイトル:「幅広い製品群とその統合化技術を保有」 IVI、メータ、HUD、電子ミラー、ADAS、乗員モニタリングシステム、オーディオ・ANC、これらをシステム統合化技術(ハイパーバイザー等)で統合制御する「コックピットドメインコントローラ」。(「OPENSYNERGY」ロゴマーク) IVIはIn-vehicle infotainmentの略。HUDはHead up displayの略。ADASはAdvanced driver-assistance systemsの略。ANCは、Active noise controlの略。ハイパーバイザーは、複数のOSを一つのプロセッサで動かす技術。

「移動体験価値の向上」に貢献する車室空間ソリューション

もうひとつの車室空間ソリューションとは、人の移動体験そのものの価値を向上する取り組みです。2030年以降の、人々のくらしや価値観、移動スタイルの変化を予測し、そこからのバックキャスト(逆算)で、事業展望を描いていく手法を採用しています。車両セキュリティ監視、空間衛生などの安心・安全分野、さらにはドライバーと自動運転車両制御の感覚のギャップを埋めるソリューション、乗員に気持ちや身体のリラックス・リフレッシュを促す情動誘導など、多彩なアイディアを開発します。より快適でシームレスな車内はどうあるべきかを、パナソニックグループに蓄積されている膨大な人のくらし・生活行動のデータを活用して検証。自動車メーカー、関連メーカーも含めた社内外との共創で、新しい車室内の空間価値を創り出します。

図版タイトル:「車室空間ソリューションの取り組み」 「人のくらしの変化を観測し、未来を予測した事業クリエーション」として、人口動態変化、価値の多様化、都市・過疎化、シェアリング、AI・IoT進化、MaaS増加、CASE発展などの観点から価値観・思考プロセス・購買行動を観測・予測。また2030年以降の人々のくらしや移動スタイルを想定しそこからのバックキャスト(逆算)で、「エコロジカルな素材の活用提案」「より快適な使い方の提案」「よりシームレスな車室の提案」「自動運転実現後のモビリティの提案」を実施し、「さらなる未来へ」。

高齢者の運転免許返納が話題となる一方、若い世代のクルマ離れが進みつつある昨今。例えば、高齢者から安全に移動する機会を奪わず、若い世代にはモビリティの魅力を改めて感じてもらえるようなソリューションを、それぞれ提供していきたいと考えています。

2022年4月、私たちは、「パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社」に社名も変更して、新たな気持ちで車載事業を展開していきます。事業会社制のメリットを活かしたスピード経営で、変化の激しい自動車業界へのさらなるお役立ちを目指します。