環境:パナソニック環境ビジョン2050

パナソニック環境ビジョン2050

当社創業者 松下幸之助は、企業は人、物、金、土地などを社会から預かって事業を営む「社会の公器」であると考え、これが当社の経営理念の根幹になっております。さらに、「社会の公器」である企業が、たとえ産業の発展に寄与しても、自然を破壊し人間の幸せを損なうことがあっては本末転倒であると述べています。
当社は現在、ブランドスローガン「A Better Life, A Better World」のもと、家電・住宅・車載・B2Bの4つの事業領域に注力しています。「A Better World」で目指すのは、環境・エネルギーなど様々な社会課題を解決し、サスティナブルな社会の実現へ貢献することです。
当社はこれまでも、環境行動計画「グリーンプラン2018」を実践し、目標達成に向けて着実な進捗を示してきました。一方で、環境・エネルギー問題がグローバルで深刻化する中、パリ協定や国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)などに象徴されるように、環境・エネルギー問題に対する国際社会の関心は、一層高まっています。
こうした中、当社は「すべての事業領域で、持てる技術を駆使し、『より良いくらし』と『サスティナブルな社会』の両立のため、クリーンなエネルギー社会の構築に貢献したい」と考えています。クリーンなエネルギーに着目した理由は、①クリーンなエネルギーの利用がグローバルで進展している、②当社の事業内容から、十分な貢献ができる領域である ③当社の製品が長期にわたりエネルギーを消費し、環境に負荷をもたらしている―という点にあります。
以上のような背景から、当社は環境経営における長期ビジョンとして、2017年に「パナソニック環境ビジョン2050」(以下、環境ビジョン2050)を策定しました。

パナソニック環境ビジョン2050:「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会を目指し、パナソニックは使うエネルギーの削減と、それを超えるクリーンなエネルギーの創出・活用を進めます。

環境ビジョン2050は、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向けて、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会を目指し、使うエネルギーを削減すると同時に、それを超えるクリーンなエネルギーの創出・活用を進めるものです。
現状、当社では「使うエネルギー」(生産など当社の事業活動で使うエネルギー、当社の製品がお客様のもとで使うエネルギー)の総量に対して、「創るエネルギー」(太陽光発電・蓄電池・エネルギーソリューションなど、当社の製品やサービスが創出・活用可能にするクリーンなエネルギー)の総量は1/10にとどまっています。今後は、製品の省エネ性能向上のための技術開発や、モノづくりプロセスの革新で「使うエネルギー」を可能な限り抑制していきます。あわせて、創・蓄エネルギー事業の拡大や、水素社会など新しい社会システムへの貢献を通じてクリーンなエネルギーの活用機会を増大することで、「創るエネルギー」を伸ばしていきます。
こうした取り組みを通じ、2050年に向けて「創るエネルギー」が、「使うエネルギー」を超えることに挑戦してまいります。

環境ビジョン2050 実現に向けた活動方向

環境ビジョン2050の実現に向けた活動の一つが、クリーンなエネルギーで安心してくらせる社会をつくることです。具体的には、エコでスマートな生活空間の提供と、エコでスマートな移動・輸送への貢献というお役立ちに取り組みます。
もう一つが、持続可能な社会を目指した事業推進をすることです。資源の有効活用の促進とCO2ゼロの工場づくりに取り組みます。

1. クリーンなエネルギーで安心してくらせる社会をつくります

当社が提供に取り組む「エコでスマートな生活空間」とは、クリーンなエネルギーから電気や水素をつくり、それを貯蔵したり運べるようにすること、また、省エネ性に優れた機器と断熱性に富んだ建物、適切なエネルギーマネジメントにより、クリーンなエネルギーで安心してくらすことができる空間です。なお「生活空間」とは、家庭だけでなく、仕事や学び、余暇の場など、人々の生活に関わるあらゆる空間を指します。
こうした生活空間の提供に向け、創エネルギー・蓄エネルギー・省エネルギー・エネルギーマネジメントの4つの視点から環境技術開発を進めていきます。
中でも創エネルギーについては、次世代太陽電池技術のほか、クリーンなエネルギー由来の水素をエネルギー源として電気をつくり出す燃料電池技術の開発を進めます。蓄エネルギーについては、水素の貯蔵や供給に関わる技術や、蓄電池技術の開発を進めます。これらを通じて、社会のあらゆる場面でクリーンなエネルギーを活用できる可能性を広げていきます。
エコでスマートな移動・輸送への貢献に向けても、環境技術開発を進めます。電気自動車をはじめとするエコカー向けの蓄電池システムのさらなる技術開発で、化石燃料からクリーンなエネルギーへの転換推進に貢献します。さらに、安全なモビリティ社会のために、自動運転をサポートする技術の開発を進めるとともに、IoTなどを活かした次世代物流・輸送システムなどのソリューションも開発していきます。

2. 持続可能な社会を目指した事業推進をします

資源の有効活用の促進に向けた取り組みとして、部品・材料の再利用や製品再生を通じた、資源の持続可能な利用を目指します。
CO2ゼロの工場づくりに向けた取り組みについては、2018年度までにすべての事業場にLED照明を導入※1していきます。加えて、FEMS※2などの先進的省エネ技術や、スマート・マニュファクチャリングの活用を進めます。また、「創るエネルギー」を伸ばす取り組みとして、2020年までにすべての事業場に太陽光発電システムを導入※1していきます。

※1 導入可能な事業場が対象
※2 Factory Energy Management System