エネルギー(製品)の考え方と取り組み

「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会を目指すパナソニック環境ビジョン2050の実現に向けて、「創るエネルギー」が、「使うエネルギー」を超えることに挑戦しています。製品・サービスにおけるエネルギーに関して、グリーンプラン2021では、製品・サービスにおける「創るエネルギー量の拡大」、「使うエネルギーの削減貢献量の拡大」を定量的目標として設定しています。
また、2016年11月に発効したパリ協定は、世界の気温上昇を産業革命前から2度未満とする目標、1.5度未満とする努力目標を設定し、今世紀後半にCO2などの温室効果ガス(GHG)の排出量実質ゼロを目指すことを掲げています。パリ協定の目標を実現するためには、GHG排出量を可能な限り減少させる必要があり、企業はこれまで以上にGHG削減に貢献していくことが求められています。パナソニック環境ビジョン2050の実現に向けた当社の取り組みは、GHGの削減にも貢献するものであり、当社はGHG削減に関して、「当社事業活動におけるGHG排出量を2030年までに30%削減(2013年度比)、2050年までに排出ゼロ。当社製品使用に伴うGHG排出量を2030年までに30%削減(2013年度比)」というパリ協定の目標と整合する削減目標を設定、2017年10月にSBT※1として認定を受けました。

※1 Science Based Targetsの略で、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ2度未満に抑えるという目標に向け、科学的知見と整合した削減目標

製品・サービスによる創るエネルギー量

製品・サービスによる「創るエネルギー量」には、当社の製品がお客様のもとで発電する「創出」と、蓄えた電力をお客様のもとで使用する「活用」があります。具体的には、太陽光発電システム、燃料電池による発電量を創出、車載電池、定置用蓄電池などからの使用量を活用としています。製品・サービスによる「創るエネルギー量」は、創出と活用を合わせたものであり、当社の製品・サービスがお客様のもとで創出・活用するエネルギーの拡大努力を示す指標として数値目標を設定しています。
2019年度の実績は2.6万GWhでした。

製品・サービスによる使うエネルギー削減貢献量

当社の定める、製品・サービスによる使うエネルギー量は、当社の製品がお客様のもとで使用するエネルギー量と定義しています。製品の省エネ性能を向上させることで、製品・サービスによる使うエネルギー量の削減を進めていきます。
製品・サービスによる使うエネルギー量の削減を進めるために、「使うエネルギーの削減貢献量」を導入しました。「使うエネルギーの削減貢献量」とは、2013年度からの製品の省エネ性能向上がないと仮定した場合の想定エネルギー使用量から実際のエネルギー使用量を差し引いた量と定義しており、エネルギー削減の継続的な努力を示す指標として数値目標を設定しています。

使うエネルギーの削減貢献量

使うエネルギーの削減貢献量の考え方を示すイメージ図です。

「使うエネルギーの削減貢献量」の内、当社最終製品によるものを直接貢献※2、当社最終製品以外の製品・サービスによるものを間接貢献※3と区分しています。間接貢献は、当社の中間製品やサービスが支えている他社最終製品でのエネルギー削減効果を表します。
2019年度の「使うエネルギーの削減貢献量」は、3.0万GWhでした。内訳は、直接貢献2.8万GWh、間接貢献0.23万GWhです。

※2 家庭用エアコン、業務用エアコン、照明器具・ランプ、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫、液晶テレビ、洗濯乾燥機、全自動洗濯機、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーター、エコキュート、バス換気乾燥機、加湿器、除湿機、空気清浄機、換気扇、扇風機、自動販売機、ジャー炊飯器、電子レンジ、温⽔洗浄便座、アイロン、ドライヤー、電気シャワー、電気温水器、電気カーペット、掃除機、ジャーポット、レンジフード、プロジェクター、実装機など
※3 間接貢献の対象:住宅用断熱材、モータなど

使うエネルギー量の削減は、他方でGHG排出量の削減でもあります。使うエネルギーの削減貢献量をCO2に換算※4した「CO2削減貢献量」は、1,600万トンでした。

※4 地域別のCO2排出係数(kg-CO2/kWh)は、0.522(日本)、0.331(欧州)、0.421(北米)、0.623(中国・北東アジア)、0.718(インド・南アジア)、0.395(東南アジア・大洋州)、0.297(中南米)、0.709(中東阿)を使用