循環型モノづくり

グローバルで急速な経済成長が進むにつれ、資源に対する社会的な課題・関心が高まっています。新規資源の採掘は環境に大きな負荷を与えるだけでなく、鉱物資源の枯渇や資源価格の高騰が、問題になってきました。
そのような中、当社は多量の資源を使用するメーカーの責務として、CO2削減に並ぶ重要課題として、2010年より資源循環を掲げて、循環型モノづくりを進めています。2016年に実施したグリーンプラン2018の改定では、引き続き再生樹脂利用量・工場廃棄物リサイクル率の向上を推進し、資源循環商品の創出拡大に取り組むなど、循環型モノづくりの具現化をさらに進めています。特に再生樹脂については使用量の拡大を着実に図るため、目標値を定めて推進しています。
循環型モノづくりには、投入資源を最小化し再生資源を最大化する、生産活動から出る廃棄物の最終処分量をゼロにする、使用済み製品をリサイクルするという三つの取り組み側面があります。
投入資源の最小化については、製品の軽量化・小型化への取り組みに加え、再生資源活用拡大に向け、資源の回収量を増やす新しいリサイクル技術や仕組みの導入などにも取り組んでいます。
また工場廃棄物の発生量を減らすと同時に、排出物の再資源化を徹底して行うことによって、埋立処分量を限りなくゼロに近づけています。
このように、生産プロセスの上流から下流にわたりムダになっていた資源を活用するだけでなく、さらに使用済み製品から資源を回収・リサイクルして再び商品をつくり、お客様に使っていただくというプロセスまでを確立することで、製品ライフサイクルにわたる持続可能な事業活動を実現していきます。

当社の事業は、家電製品や半導体・電池などの部品から住宅に至るまで、幅広い分野におよぶため、鉄(投入資源全体の27%)、プラスチック(10%)など、多種の資源を活用しています。循環型モノづくりにおいては、投入資源の削減をこれまで以上に進めるとともに、再生資源の活用拡大についても、資源の種類ごとに、その特性にあわせた循環の仕組みづくりに取り組んでいます。
さらに当社は、グループ全体の資源別投入量を把握することで、再生資源活用への課題を明確化しています。例えば再生樹脂の場合、活用する部材に求められる特性への対応、供給量の安定的確保、製造側での使いこなす工夫、リサイクル技術開発などの課題に取り組むことで、2016年度は約1万5,900トンの再生樹脂を製品に活用、2014年度からの再生樹脂使用実績の累計は約5万600トンになりました。グリーンプラン2018の目標は達成しましたが、引き続き投入資源の最小化と再生資源の最大化に取り組んでいきます。
また、工場廃棄物リサイクル率※1においては、従来から日本や諸外国では、それぞれリサイクル基盤の差に応じた目標設定をしてきましたが、ゼロエミッション活動が重要であるとの認識に立ち、2010年度以降の目標設定をグローバルで統一し、全グループにおける廃棄物リサイクルの高位平準化を図っています。工場廃棄物リサイクル率は、2018年度99%以上の目標に対して、2016年度実績は99.0%となりました(工場廃棄物管理 ゼロエミッション化参照)。

※1 工場廃棄物リサイクル率=再資源化量÷(再資源化量+最終処分量)

2016年度の投入資源の内訳は、鉄27%、プラスチック10%、建材10%、木材7%、鉄以外の金属6%、紙・ダンボール5%、その他35%
再生樹脂利用実績の推移は、2014年度1.6万トン、2015年度1.87万トン、2016年度1.59万トン。2014年度からの累計は、2015年度3.47万トン、2016年度5.06万トン