OCRソフト用開発キット「免許証認識ライブラリー」の導入事例 SBI FXトレード株式会社様

FX業界で躍進を続けるSBI FXトレードが口座開設申込フォームを刷新
~顧客の投資熱を冷まさない!免許証OCRを利用した個人情報入力の超ショートカット術~

  • 口座開設時にネックとなりがちな本人確認書類を逆手に取って入力・確認の手間を大幅にカット
  • 公正・透明な取引基盤と進化を続けるインターフェイスで「一番安心して使えるFXサービス」
  • マイナンバーは高齢化社会の救世主!?FinTechの先駆者が考えるID管理の未来

対面販売、一律の手数料が金融商品営業の常識だった時代から、FinTechの先駆けとして既成概念を覆す画期的なサービスを展開してきた総合金融取引サービス最大手のSBIグループ。同グループのSBI FXトレード株式会社(以下、SBI FXトレード)は、2016年4月、新規口座開設申込フォームをリニューアルした。急成長を続ける外国為替証拠金取引(以下、FX)市場において、顧客ニーズを先取りする同社の取り組みについて、SBI FXトレードおよび同社に取引プラットフォームを提供するSBIリクイディティ・マーケット株式会社にインタビューした。

群雄割拠のFX業界

SBI FXトレード株式会社 代表取締役社長 尾崎 文紀氏

SBI FXトレード株式会社
代表取締役社長
尾崎 文紀氏

SBI FXトレード株式会社 経営IT管理本部長 船木 孝規氏

SBI FXトレード株式会社
経営IT管理本部長
船木 孝規氏

景気のもたつきが長引く中、個人資産運用の有効な手段の一つとして注目を集め、今や世界全体の取引金額の半分近くを占めるに至った日本のFX市場。なぜここまでFXが支持されているのか。SBI FXトレード 社長の尾崎氏によると、その理由の一つは為替に対する意識の差にあるという。

「アメリカのように自国通貨が基軸通貨になっている国では、1ドル=何円で取引されているのか、大人でも知らない方が多い。一方日本では、ニュースでも必ず為替レートが報じられるように、為替への意識が極めて高いと言えます」

低金利もFX人気の追い風となっている、と尾崎氏は話を続けた。

「資産は貯蓄から運用する時代に。シンプルな商品構成で低コストのFXは、投資の初心者でも始めやすい。円高または円安のどちらに相場が動いても同じ条件で取引を始めることができるという利点もあります。そのためか、FXを投資の入り口として、株式など他の金融商品への興味を深めていくお客様もいらっしゃいます。それに、スマホでいつでも取引できる手軽さも好評を得ているのでしょう」

同社 船木氏は、他国と比較して日本では、個人投資家を保護するための法整備が進んでいる、ということも理由の一つとして補足した。

まさに日本人に合ったFX。最近はゲーム感覚で楽しむ若者も多いという。
ブームに乗じて、金融事業系のほかにも、ネット事業系、動画配信事業系など異業種参入が相次ぎ、FX業界はまさに群雄割拠の時代を迎えている。

業界のスタンダードをつくる。金融イノベーターとしての使命

加熱するFX業界で、SBI FXトレードは常に顧客志向で利便性の高いサービスを希求している。

「SBIグループでは、SBI証券、住信SBIネット銀行、FXトレードの3社がFXを展開していますが、客層や取引志向がそれぞれ異なっています。SBI FXトレードでは、比較的低年齢層の方やライトユーザーの方でも安心してお取り引きいただけるサービスを目指しています」(尾崎氏)

同社では、常にユーザー視点に立ち、取引画面の改善を重ねている。

◆自分好みのアプリが選べるSBI FXトレード

自分好みのアプリが選べるSBI FXトレード

デモ画面無しで口座開設・入金後、すぐに取引可能。アプリは、デバイス・OSごとに複数種類用意されており、投資家は自分の肌感覚にあった画面操作ができる。

「業界では非常に珍しいのですが、最低取引単位を1通貨単位(米ドル/円の場合は1ドル)に設定することで、少額の資金でのお取り引きも可能な商品設計となっております。そのほか、たとえば米ドル/円などのレートを小数点以下4桁まで表示するなど、他社にはない顧客利便性を追求し、敷居が高いと思われがちなFXに対して興味を抱いていただけるように工夫しています」(船木氏)

1998年の改正外為法施行を受けて誕生したFXは、FX業者と投資家との間での店頭取引(相対取引)であるという。

「各社のポリシーがサービスに色濃く反映されるFXは、相対取引であるが故に、FX業者とお客様との間の信頼関係、約束事の上で成り立っています。そのため、私たちは何よりも取引の公平性・透明性を重視しています。そして、お客様の資産を守るため、金融リテラシー向上の啓蒙活動を実施するとともに、電話・メールでのお客様サポートの充実化を図っています」(船木氏)

約1,900万の顧客基盤を誇る金融コングロマリットのSBIグループ。FX市場においても、グループ内における預り資産・口座数で業界全体の10~15%を占めるなど圧倒的なシェアを誇っており、この強固な顧客基盤を背景に、2012年にサービスを開始したSBI FXトレードは躍進を続けている。

「私たちの使命は、成長過程にあるFX市場において、“業界のスタンダード”をつくること。SBIグループでは創業時より、取引手数料のディスカウントなど常に先陣を切り続け、今のインターネット金融取引の標準仕様を創造してきました。つまり、誰よりも早くやらないとインパクトがない、イノベーターでなければビジネス展開できない、ということです」(尾崎氏)

このチャレンジ精神は、同社が切れ目なく打ち出す新しいサービスに顕著に表れている。

FX業界初!提示レート小数点以下4桁表示

パナソニック製OCRの導入を決定。たった2週間で組み込み完了

オリコンの顧客満足度ランキングでの1位獲得など、高品質のサービスを提供することにより顧客基盤が拡大している同社。2016年度は、月間5,000件の新規口座開設を目指しているものの、ここにきて減速の兆しが表れている。足かせとなったのはマイナンバー制度だ。

SBI FXトレードの高いサービス品質

「口座開設時のマイナンバー通知が必須になったことが影響していると考えられます。同制度開始前は、入力フォームにアクセスした方のうち8割が口座を開設していましたが、一時は5割まで減少。最近は、6~7割程度まで持ち直しましたが、お客様への心理的影響は大きいですね」(船木氏)

「私たちは、当社こそが、最も安心してFXを行える会社だと自負しております。FXに興味をもった方には是非とも私たちのサービスを使っていただきたい」(船木氏)

そこで、口座開設率の減少に歯止めをかけるべく、すぐに手を打った。システム企画責任者の近藤氏が語る。

SBI リクイディティ・マーケット株式会社 システム企画部長 近藤 智彦氏

SBI リクイディティ・マーケット株式会社
システム企画部長
近藤 智彦氏

「少しでも早く口座が開設できるように、新規口座開設申込フォームを大幅に改善することにしました。お申し込みの際、本人確認書類をOCR認識して入力フォームに反映することで、お客様の手間を省けるようにしました」

リニューアルに際し採用したのが、パナソニックの『免許証認識ライブラリー』。いくつか検討している中で、即決だったという。

「担当営業の方が本製品を組み込んだスマホアプリを使ってその場でデモを実施してくださいましたが、認識精度の高さに驚きました。体験版もすぐにご提供いただき、受領の2日後には精度検証を開始し、2週間後には組み込み作業を完了しました」(近藤氏)

◆新規口座開設申込フォームでの運転免許証の自動認識の仕組み

新規口座開設申込フォームでの運転免許証の自動認識の仕組み

都道府県で異なる運転免許証のフォント(半角・2/3角・全角など)の対応をはじめ、すべての第二水準漢字(3,388文字)にも対応していることで、高い文字認識精度を実現。
OCR認識結果はフォームに反映。お申し込み者が、運転免許証の記載内容(氏名、住所、生年月日)を確認し、追加項目を入力・修正して申し込み手続きが完了。なお、運転免許証に記載のない郵便番号についても、市区町村の情報と郵便番号データベースを自動照合して反映される。

◆スマホのカメラで撮影された画像も高精度で認識可能

スマホのカメラで撮影された画像も高精度で認識可能

スマホのカメラで撮影された運転免許証の画像を「台形補正機能」を使って自動補正することで、文字認識精度が向上。

精度の高さに加えて、開発完了まで短期間で行える組み込みのしやすさも重要。結局、レイアウト変更を含めても、1ヶ月程度でリニューアルを完了できた。船木氏によると、すでに、リニューアルによる効果が確認できているという。

◆「免許証認識ライブラリー」導入効果(本人確認書類に運転免許証を用いる場合)

申し込み者の利便性向上

  • 新規口座開設申込フォームの入力の手間を軽減
  • 操作への不満・戸惑いの声の減少(コールセンターへのお問い合わせ件数より)

審査業務効率化

  • 口座開設審査におけるフォーム入力内容と本人確認書類との照合作業において、1~2割発生していた手戻りをゼロに
  • 手入力で多かった漢字の変換ミスなどを軽減
  • メール、電話での申し込み者本人への確認の手間を軽減

「エントリーフォーム最適化:Entry Form Optimizationという言葉もありますが、当社に興味を持っていただいたお客様が心変わりしない申込フォームの実現に向け、日々、試行錯誤しています。インターフェイスの改良は、絶え間なく続くもの。今回のリニューアルは一過性のものではなく、定期的に実施する必要があります」(船木氏)

休む間もなく、今度はマイナンバー認識への対応が始まっている。パナソニックでも、精度向上と同時に、すぐにシステムに組み込めるように改善を重ねている。

マイナンバーでつながる金融サービス

個人情報漏えいリスクなどの面でデメリットが強調されることが多いマイナンバーだが、使い方次第で大きな利便性をもたらす可能性を秘めている、と尾崎氏は言う。

「インターネットでのパスワード管理は非常に手間がかかるものですが、将来的にマイナンバー情報と音声認識、そしてAIの技術を組み合わせることでこれを解消できる可能性もあるのではないでしょうか。たとえば、コールセンターに電話し、マイナンバーを伝えるだけで、証券・銀行・保険・クレジットカードなど、すべての金融サービスをシームレスで利用でき、しかも、顧客ごとにカスタマイズされた情報を受信できるかもしれません。私たちが、今回の件をパナソニック様にお願いしたのも、OCR認識にとどまらずに、ビジネスパートナーとしてともに画期的なサービスを構築できる可能性を感じたからです」

◆SBI FXトレード本社会議室にて

SBI FXトレード本社会議室にて

マイナンバーを共通IDに金融コングロマリットのサービス一体化を図る。高齢化社会本番を迎え、音声認識や生体認証などの技術を応用した高齢者に優しい個人認証サービスの検討が始まっているが、尾崎氏はSBI FXトレードを足がかりに、SBIグループ全体にこの仕組みを広げていければ、と語った。

FinTechの先駆者としてインターネット金融サービスに革新を巻き起こし、多様な分野を有する金融生態系を構築してきたSBIグループ。SBI FXトレードは、SBIグループ内で唯一のFX専業会社として顧客中心主義を徹底するとともに、グループ内のシナジー効果によって生まれる新たな金融サービスの未来図を描いている。

お客様プロフィール

SBIグループ本社オフィス(東京都港区六本木)

SBI FXトレード株式会社

2012年にサービスを開始したFX専業業者。業界最狭水準のスプレッド、業界初のレート4桁表示、ディーラー目線で設計された多機能かつ操作性に優れた取引画面など、顧客第一主義・利便性の高いサービスで、多くの個人投資家から支持を集めている。また、マーケット情報や基礎知識、FXのリスクなど幅広い情報提供を通じて、金融リテラシーの向上に貢献。

URL:https://www.sbifxt.co.jp/

SBIリクイディティ・マーケット株式会社

28社もの欧米主要金融機関および国内主要銀行をカウンターパーティーとすることで、高い取引流動性および利便性を兼ね備えたマーケット基盤を実現。同社のインフラにより、SBIグループのSBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレードが個人投資家に対し低コストで安心安全に取引できる環境を提供。

URL:https://www.sbilm.co.jp/