火の色によって熱さがちがうの?

ろうそくの炎(ほのお)を、よく見てみよう。炎の部分によって、色や明るさが違(ちが)っているのがわかるはずだよ。ろうそくの炎の中には、炭素(たんそ)の粒子(りゅうし)、つまりすすが含(ふく)まれている。そのすすが熱くなって、明るい光を出しているんだ。

炎の色 芯(しん)に近いところは、炎心(えんしん)という。とけたろうが気体に変わっているところで、温度がもっとも低い。炎心の外側は内炎といって、オレンジ色に光って見えるよ。ここは空気が少ないので、ろうの気体は完全には燃(も)えていない。炎の一番外側は外炎といって、温度がもっとも高いところだ。外炎は空気によくふれているので、酸素(さんそ)とろうの気体が結びついて、完全に燃えているよ。

このように、ろうそくの炎はもちろん、炭火も温度によって色が変わるよ。まっ黒の炭に火をつけると、熱くなるにつれてだんだん赤くなる。500度くらいだと暗い赤色をしていて、900度くらいになると明るい赤色になる。さらに1000度を超(こ)えると、もっと明るい黄色に光るよ。