睡眠を妨げる一因の繊維中のダニアレルゲンを抑制

睡眠を妨げる一因とされる寝具中のダニアレルゲンに対して、ナノイー(帯電微粒子水)技術が繊維に浸透して99%以上抑制することを実証しました。 ※a
また、抑制されたダニアレルゲンはかゆみや炎症に関与する反応が抑制されていることも細胞レベルで確認しました。※b

※a 睡眠評価研究機構 代表 白川先生ご監修のもと作成した枕モデル表面から1cmの深さにダニアレルゲンを投入し、6畳相当の試験空間で照射した時の効果であり、実使⽤における製品の効果を検証したものではありません。
※b 麻布大学 獣医学部 福山朋季准教授との共同研究において、45Lの試験空間で実施され、実使⽤における製品の効果を検証したものではありません。

記者発表の様子 

寝返りにより寝具から浮遊する模擬ダニアレルゲンの可視化 

INDEX

寝具中のダニアレルゲンがアレルギー症状を誘発することで、睡眠を妨げる一因となることがあります。
本検証では、繊維に潜むダニアレルゲンに対するナノイー(帯電微粒子水)の抑制効果を実証しました。また、かゆみや炎症に関与する反応が抑制されているかどうか、細胞試験によって確認しました。

[検証①]枕モデル表面から1cmの深さにダニアレルゲンを投入し、ナノイー(帯電微粒子水)が充満した6畳相当の空間内に設置。一定時間後ダニアレルゲンの残存率を計測
[検証②]ナノイー(帯電微粒子水)を一定時間照射したダニアレルゲンを細胞に与え、炎症性物質(サイトカイン)の放出量や、かゆみ成分(ヒスタミン)を放出する肥満細胞の活性度などを計測

[検証①]枕モデル内のダニアレルゲンに対して99%以上の抑制効果を実証
[検証②]炎症性物質(サイトカイン)の放出抑制と、かゆみ成分(ヒスタミン)を放出する肥満細胞の活性抑制を確認

WORDS

アレルゲン:

アレルギーの原因となる物質。ダニアレルゲンの他にも、花粉やペットの毛や糞尿、カビなどにも含まれており、各アレルギーの発症には個人差があります。

サイトカイン:

体内の免疫細胞に対して、アレルゲンに対処するよう指示する物質。
アレルギー症状の内、炎症の原因となりうる物質。

肥満細胞:

かゆみ成分であるヒスタミンを分泌する細胞。
アレルギー症状の内、かゆみの原因となることがあります。

「背景」

パナソニックが独自に行った調査によると、日本人の約9割が睡眠に関する悩みを持っていることが判明しました。その悩みの内訳には、「寝つきの悪さ」「睡眠の質の悪さ」「夜中に目が覚める」など、何かしらにより「睡眠が妨げられる」ことで発生する悩みが上位を占めていました。
原因はいくつか考えられますが、その一因にはダニアレルギーがあります。

日本人の約2人に1人がアレルギー疾患を持っている※2中でも、ダニアレルギーは2番目に患者数が多いアレルギー※3と言われています。

特に布団や枕などの寝具中には、布団1枚(2m²)あたり14万匹以上のダニアレルゲンが潜んでいると言われています※4 。睡眠評価研究機構代表の白川先生は、寝具表面から1cm以内の深さに存在するダニアレルゲンが寝返りなどで空気中に舞い上がり、アレルギー症状を誘発することで、睡眠を妨げる一因になっていると指摘しています※5。
本検証では、繊維に潜むダニアレルゲンに対するナノイー(帯電微粒子水)の抑制効果を実証しました。また、かゆみや炎症に関与する反応が抑制されているかどうか、細胞試験によって確認しました。

「検証方法」

[検証①]
白川先生のご監修のもと作成した枕モデル表面から1cmの深さにダニアレルゲンを投入。ナノイー(帯電微粒子水)が充満した6畳相当の空間内に設置し、一定時間後、ダニアレルゲンの残存率を計測

[検証②]
ナノイー(帯電微粒子水)を一定時間照射したダニアレルゲンを細胞に与え、炎症性物質(サイトカイン)の放出量や、かゆみ成分(ヒスタミン)を放出する肥満細胞の活性度などを計測

「検証結果」

[検証①]
枕モデル内のダニアレルゲンが99%以上抑制されていることを実証

[検証②]
炎症性物質(サイトカイン)の放出抑制と、かゆみ成分(ヒスタミン)を放出する肥満細胞の活性抑制を確認

「まとめ」

寝具中のダニアレルゲンに対して、ナノイー(帯電微粒子水)技術が99%以上抑制することを実証
また、抑制後のダニアレルゲンはかゆみや炎症に関与する反応が抑制されていることを細胞レベルで確認

睡眠評価研究機構 代表 白川修一郎先生

布団や枕の中には想像以上の数のダニが潜んでいます。これは質の高い睡眠を求める上では避けては通れない課題だと考えています。天日干しや掃除や洗濯などによるケアも知られていますが、手間がかかる上に、頻繁にケアを行うことも負担です。一方で、ナノイー(帯電微粒子水)技術は今回の検証で、ヒトが介在することなく、寝具の中まで浸透抑制できることを実証しました。このことから快適な寝室環境づくりへの貢献が期待できる技術であると考えています。

※ 弊社から依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。

麻布大学 獣医学部 福山朋季准教授

ダニアレルギーは花粉症と同様に国民病といっても過言ではないくらい大勢の方を悩ませており、睡眠を妨げる一因です。今回の検証でナノイー(帯電微粒子水)技術がダニアレルゲンを抑制することで、かゆみや炎症に関与する反応も抑えられることが確認できました。この結果は、ダニアレルギーの症状緩和と、睡眠を妨げる作用の抑制がナノイー(帯電微粒子水)技術によって期待できると考えています。

※ 弊社から依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。

[プレスリリース]

‟梅雨に睡眠を妨げる”一因である繊維中のダニアレルゲンを抑制~ナノイー(帯電微粒子水)技術による睡眠環境改善への貢献が期待~(2025年6月24日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn250624-1

 

関連リンク
本検証で対象となったダニアレルゲンの他にも、様々なアレルゲンに対する抑制効果が実証されています。

※1 参考:原 浩貴, 「アレルギー性鼻炎と睡眠関連呼吸障害」
※2 参考:厚生労働省, 「リウマチ・アレルギー対策委員会報告書」
※3 参考:大森 剛哉, 「当科アレルギー外来の患者動向」
※4 参考:亀崎 宏樹, 「屋内生息性ダニ類の敷布団における種類相と布団内部の分布調査」
※5 参考:白川 修一郎, 「睡眠を妨げる要因についてのインタビュー」

 

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