文化や商慣習の異なる国で、多くのことを学ぶ
社員インタビュー No.3
パナソニック株式会社 中国・北東アジア社 住建空間事業部 建築電気事業
山田 拓麿
海外での子供時代が醸成した多様性への理解
海外で働ける仕事に就きたいという夢を持って、パナソニックへの入社を決意しました。そうした気持ちを持った背景には、幼少時代の海外生活があります。小学校6年生から中学校3年生まで、私は香港に住んでいました。当時の香港は、中国に対する貿易の窓口のような役割があり、いろいろな国・地域の人や文化が交じり合う、ダイバーシティの進んだ地域だったと思います。サッカーが好きだった私は、地元のクラブチームに所属してサッカーに没頭していたのですが、チームには中国や香港の出身者に加え、ヨーロッパやアメリカ出身者、さらには私のような日本人もいて、国際色にあふれていました。多様性に富んだ仲間とともに、共通の目標に向けて鍛え合うといった経験は、自分自身の価値観や人格を形成するうえで大きく影響を受けたと思います。
パナソニックでの海外勤務への道
入社後7年間は、国内で営業の基礎を学び、そこでの努力や成果が認められ、現在は中国で働いています。パナソニックには、A Better Dialogue(ABD)という取り組みで、上司と対話する仕組みがあります。上司との1on1 Meetingで海外勤務の希望を伝えることにより自分の夢を実現することができました。キャリアアップに向けた多様な選択肢が用意されているところに、職場としてのパナソニックの魅力があると思います。
多様性に富んだ仲間とともに同じ目標に向けて働くことの楽しさ
中国で仕事をするようになり3年が経ちましたが、文化や商慣習、人々の価値観が異なる国での仕事ということで、最初は戸惑いも多くありました。上司や先輩からは、まずはその地域の文化・風習を理解し、違いを当然のこととして捉えたうえで、日本のパナソニックから来た駐在員という責務に愚直に向き合うことの大切さを教わりました。仕事をする中で、自分の意見を押しつけるわけでも、相手の言うことをただ聞くわけでもなく、お互いを尊重しながらも、言うべきことを言うというスタンスが重要だと知りました。
多様性と成長がもたらす新たな視点
自分の希望どおりにグローバルで働くことができたことは、やはり自分自身の成長につながっていると実感します。仕事と生活の拠点を海外に置くことで、いい意味で強い刺激を受けることができたこと、国内では経験できないようなスピード感やダイナミズムを体感できたこと、そして何よりも、バックグラウンドの異なる多様な仲間とともに、一つの目標に向けて努力することの楽しさを感じることができています。創業者が大切にしていた「素直な心」で、これからも挑戦を続けていきます。
人事施策ポイント解説「A Better Dialogue(ABD)」
多様な人材を活かすマネジメントおよび現場起点の「人づくり」を活性化させるために、A Better Dialogue(ABD)の取り組みを推進しています。これは上司と部下のコミュニケーションの質・量を向上させ、一人ひとりの個性ややる気、チャレンジの機会を今まで以上に引き出し、新たな成長への原動力につなげることを目的としたものです。各職場では、上司と部下の1on1 Meetingが展開されています。