工場加湿・静電気対策
電気・電子部品や装置の小型化、高密度化による静電気耐性の低下により、
静電気対策の重要性はこれまで以上に増しています。
静電気の発生でお困りですか?
加湿は静電気を発生させないための「予防」、イオナイザーは発生した静電気を中和させるための「対処」としての側面があります。 これらを組み合わせることにより、より静電気の影響が発生しにくい製造現場が実現できます。
加湿の有用性
当社では、工場ラインの環境を模擬して、空間への放電特性と湿度の関係を調査する実験を行いました。 その結果、下図の通り湿度が高いほど電位の下がり具合が大きい、すなわち空間に放電する量が多いことがわかりました。 空間に放電すれば、それだけ物質に帯電する量は減りますから、静電気は発生しにくいということになります。
ボイラー加湿に対する優位性
ボイラーによる蒸気加湿は、水を加熱して蒸気で加湿する方法です。 このため、加湿に使用する水を沸騰させるためのエネルギー消費が非常に大きく なります。一方、ミスト加湿は水を沸騰させることなく、空気で細かく砕いて微細 ミストとして気化させることで加湿を行うため、大幅な省エネが可能です。
ミストの噴霧方式の違い
当社の二流体ミスト加湿システムは、液加圧方式を採用しています。
- 水の加圧や流量調整が必要であるが、空気と水両方に圧力を加えるので、空気のみに圧力をかけるサクション式より省エネ。(空気に圧力を加えるのに必要なエネルギーは、水に圧力を加えるのに必要なエネルギーよりも大きいため)
- 供給するエアの圧力と水圧とのバランスで粒子径や噴霧流量が決定するため、調整範囲は広い。
- 水ポンプが不要でシンプルな反面、エアの圧力のみで水を引き 込む必要があるため大きなエネルギー(消費電力)が必要。
- エアの圧力で噴霧するミストの粒径や噴霧流量が決まるた め、粒子径や噴霧量の調整範囲は狭い。
システム構成
1台の制御盤につき、最大4系統まで制御可能。空気電磁弁ユニットと水電磁弁ユニットは1系統に1つづつ必要です。
1系統には最大14個の噴霧ユニットが設置可能です(1列には最大9個まで設置可能)。
ミスト加湿をおすすめする施設の例
電気機器製造工場:実装工程
プラチック製品製造:射出成型工程
化学製造:フィルム製造工程
印刷工場:オフセット印刷工程
必要加湿量の簡易計算ツール
空間のサイズや目標湿度などを入力することで、お客様自身で必要加湿量を算出することが可能です。
また、その結果をもとに必要なハードウェアやインフラも算出することが可能なツールをご用意しております。
よくある質問
Q.上水は使用可能ですか?
上水を使用した場合、ノズルや配管内にスケールが付着し たり、スケールが白い粉となって噴霧されるため使用でき ません。純水またはRO水をお使い下さい。
Q.ミストで設備やワークが濡れたりしませんか?
噴霧ユニットから設備まで水平に4m、垂直に1.3m離して 頂くことを濡れないための設置条件にしています。
Q.温湿度センサーはどのモデルが使用可能ですか?
チノー社のHN-EKA1Nが使用可能です。
Q.消耗品にはどのようなものがありますか?
PLCのバッテリーと避雷器(SPD)が2年毎の定期交換と なります。
Q.デモは見学可能でしょうか?
東京(浜松町)もしくは滋賀(南草津)でデモをご見学頂く ことが可能です。また、デモ機の貸し出しも行っておりますのでご希望の方 はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
Q.補助金は利用可能ですか?
利用可能な補助金は時期によって異なりますので、代理店 もしくは弊社へお問い合わせください