IT 免許証 OCRライブラリー

トッパン・フォームズ株式会社様 個人情報入力を省力化するOCRエンジンを本人確認書類送付アプリ「FastShot」に導入

トッパンフォームズは金融機関向けに提供する本人確認書類送付アプリ「FastShot」に、パナソニック ソリューションテクノロジーのOCRエンジン「免許証認識ライブラリー」を組み込みました。口座開設に必要な氏名・住所などの入力作業を省力化できたことにより、FastShotを採用する金融機関にさまざまな効果をもたらしています。

トッパン・フォームズ株式会社様 ロゴ

トッパン・フォームズ株式会社様

【住所】 東京都港区東新橋1-7-3
【業務内容】 デジタルビジネス事業、インフォメーション・プロセス事業、プロダクトソリューション事業、グローバル事業

導入前の課題

  1. 金融機関の口座開設業務において、申込者の入力途中での離脱や誤入力、提出書類不備への対応負荷が課題になっていた・・・
  2. 課題解決を図るためにスマートフォンアプリを開発したものの、OCR機能を開発するには専門技術が必要だった・・・
  3. 本人確認書類として利用する運転免許証から正確な文字情報を取得するには、高精度に文字認識できるOCR機能が不可欠だった・・・

導入後の効果

  1. 運転免許証の文字情報を高精度に読み取る「免許証認識ライブラリー」により、申込者の入力負荷が大きく軽減された。
  2. 入力途中で口座開設申込を中断する離脱率が低下し、スマートフォンの操作に慣れた若年層の取り込みにも成功した。
  3. 口座開設数が1.5倍、申込書の不備率が半減、口座開設に要する期間が2週間から4日に短縮されるなどの効果が得られた。

口座開設の手間を軽減するスマートフォンアプリを開発

右田 隆史 氏

トッパン・フォームズ株式会社
企画販促統括本部 販売促進本部
デジタルソリューション部
DS製品グループマネージャー
右田 隆史 氏

トッパンフォームズは国内大手印刷会社である凸版印刷とカナダのビジネスフォーム製造会社のムーア・コーポレーションとの合弁により、1955年に事業を開始した“事務革新のパイオニア”企業です。帳票や伝票などのビジネスフォームを基盤に、データ・プリント・サービス(DPS)、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業、さらにはデジタル領域へと事業の裾野を広げてきました。現在は長年にわたり培ってきたインフォメーション領域での強みを生かし、製品・サービスをアナログ/デジタルの双方から提供する「デジタルハイブリッド企業」として新たな価値の創出に取り組んでいます。

そのトッパンフォームズが金融機関向けに提供しているのが、本人確認書類送付アプリ「FastShot(ファストショット)」です。

「従来、口座開設の際には氏名や住所といった個人情報の入力、本人確認書類の送付が必要だったため、入力途中の離脱による機会損失、入力情報や提出書類の不備への対応負荷が課題でした。そうした課題を解決し、金融機関の口座開設業務を効率化するために開発したのがFastShotというスマートフォンアプリです。スマートフォンのカメラを使って運転免許証と届出印の印影を撮影するだけで申込を完了できる利便性から、現在までに全国約60行以上の金融機関で採用されています」(右田隆史氏)

文字認識精度の高さを決め手にパナソニックのOCRエンジンを選定

トッパンフォームズがFastShotで目指したのは、口座開設申込者の入力を容易にすること、入力内容や提出書類の不備確認といった金融機関の口座開設業務に関わる負荷を軽減することでした。

「この2つを両立させるために、本人確認書類として提出する運転免許証から氏名や住所などの情報を抽出することを考えました。そこで必要になるのが、運転免許証に印刷されている文字を読み取って解読し、デジタルデータに変換するOCR機能です。しかしOCR機能は専門性の高い技術であり、FastShotに組み込んで利用できるOCRエンジンを比較・検討することにしました」(小井戸亮介氏)

そこで同社は、複数のOCR製品での開発・検証を進め、パナソニックの「免許証認識ライブラリー」を選定しました。

「FastShotのサーバー側への組み込みやすさ、文字認識精度などを入念に検証した結果、パナソニック ソリューションテクノロジーのOCRエンジン『免許証認識ライブラリー』を採用することに決めました」(小井戸氏)

小井戸 亮介 氏

トッパン・フォームズ株式会社
IT統括本部 デジタルソリューション本部
ソリューション部
第一グループマネージャー
小井戸 亮介 氏

品質を重視して選定した結果、免許証認識ライブラリーの文字認識精度の高さが評価されたといいます。

「FastShotでは運転免許証から氏名や住所などの漢字や仮名のほか、生年月日や免許証番号も取得します。パナソニックソリューションテクノロジーの免許証認識ライブラリーは、そうした英数字の認識精度が他社のOCRエンジンに比べてとくに高かったことが採用の決め手となりました」(小井戸氏)

申込者と金融機関の双方の負担・コストを大幅に軽減

OCR機能を備えた本人確認書類送付アプリとして完成したFastShotは、導入した金融機関にさまざまな効果をもたらしています。

「運転免許証を撮影するだけで入力フォームに情報が反映されるので、申込者の文字入力にかかる負担を大きく軽減しました。これにより入力途中で申込を中断する離脱率が低下し、スマートフォンの操作に慣れた若年層の取り込みにも成功しています。ある金融機関によると、FastShotを導入した結果、口座開設数が1.5倍に増え、入力項目の不備率が半減するという効果が得られたとのことです」(右田氏)

FastShotは金融機関の口座開設業務にかかる作業負荷の軽減にも役立っています。

「手書き申込書類の転記入力作業が減り、提出書類の不備への対応も少なくなるので、金融機関側の業務負荷が大幅に低減するとともに、口座開設までに要していた期間を2週間から4日に短縮するという効果が得られています。こうした効果が得られた要因は、OCR機能に限ったものではありませんが、OCR機能が大きく貢献していることは間違いありません」(右田氏)

トッパンフォームズでは今後、運転免許証のほかにも本人確認書類の種類を増やしていく予定です。すでにマイナンバーカードへの対応を済ませていますが、健康保険証のように発行機関によって形状やレイアウトが異なる非定型書類についても対応を進めていく方針です。

「パナソニック ソリューションテクノロジーのOCRエンジンは免許証認識ライブラリーで文字認識精度の高さを実証済みであり、 導入時における当社からのカスタマイズ要望にも柔軟に対応していただけたことを非常に高く評価しています。今後は他のライブ ラリーについても、導入を前向きに検討したいと考えています」(小井戸氏)

パナソニックのOCRエンジンは、これからも金融機関の口座開設業務を効率化するFastShotを支えるため、OCRサービスの発展と精度向上に力を注いでいきます。

■ 運転免許証・印影撮影シーン

FastShotの利用イメージ
FastShotの利用イメージ

※ 本文中に記載されている内容は、2022年4月の取材時点のものです。

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