レーザ溶接システム

急速に進む車載の電動化に貢献します

急速に進む車載の電動化に向けて、お客様のお困りを解決すべく、自社開発した光学・計測・制御技術などの要素技術をベースに、量産導入を見越した検証・試作提案、量産導入時に障壁となる溶接品質と溶接検査の両立したソリューション提案、高速加工と溶接品質を両立した設備提案などトータルソリューションをご提供します。

特徴

特徴 1 OCT搭載ガルバノヘッド

OCT(光干渉断層計測)※1 技術を活用したインプロセス溶接深さ検査をガルバノスキャン光学系で実現しました。
従来は、溶接前・溶接後の距離・位置計測を中心に行われてきましたが、弊社は、溶接中のキーホール計測に特徴があります。

  • ガルバノスキャン光学系にて、OCT溶接深さ検査を実現
  • 溶接中のWobbling 動作に追従したキーホール計測が可能
  • シングルモードファイバーレーザの使用においても計測可能(マイクロキーホールも測定可能)
  • 適用が難しいと言われているアルミ材も測定可能

課題解決・メリット

  • 従来からの、抜取りによる破壊検査からリアルタイムによる非破壊・全数検査が可能
  • 検査工数の削減、稼働率向上が行え、Totalコスト削減が可能
  • 全数の溶接品質裏付けデータを集積・保管でき、トレーサビリティが可能
OCT搭載ガルバノヘッドイメージ図

特徴 2 DOEによるビームプロファイル制御

DOE(回折光学素子)※2を活用することで、キーホール溶接と熱伝導溶接の双方のメリットを活用した高品質な溶接(スパッタ・ボイドの抑制など)、あるいは分岐プロファイルによる高速溶接が実現できます。

  • 弊社は、DOEの設計シミュレーションソフトを内製しており(製作も一部内製)、お客先の案件に最適はビームプロファイルをご提案します。
DOEによるビームプロファイル制御イメージ図

特徴 3 ハード・ソフトの要素技術

レーザ溶接システムは、複合した要素技術を融合したトータルソリューション力が求められます。弊社では、特徴1、2以外も要素技術を保有しており、お客様のお困りを解決してまいります。

  • 熱レンズ効果を抑制した低フォーカスシフト光学系
  • 独自開発のガルバノ-NC協調制御技術
  • ガルバノ・レーザ監視などの豊富なモニタリング機能
  • 異種金属溶接の実績
ハード・ソフトの要素技術イメージ図

※1:OCT(光干渉断層計測)は、光干渉を利用した精密な距離測定
※2:DOE(回折光学素子)は、回折現象を利用して多様なビームプロファイルが成形可能

アプリケーション事例

車載の電動化(HV、PHV、EV)を支える主要部品のモータ・インバータ・電池において、生産性向上、コスト削減のため、レーザ溶接は数多く採用されております。

HV, PHV, EV を構成する主要部品

HV, PHV, EV を構成する主要部品イメージ図

車載モータ

(ヘアピンモータ)

ヘアピンモータイメージ図

ヘアピン溶接

(DOE採用によるボイド低減事例)

ヘアピン溶接イメージ図

アプリケーションラボ

アプリケーションラボでは、お客様の課題解決のため、測れるモノづくりをコンセプトに、初期の味見評価から、その後のN増し評価・量産検討評価まで、溶接条件出しのみならず、各種測定器による分析・評価、あるいは量産を見越した治具など、各案件ごとに最適なソリューションをご提供します。

アプリケーションラボ利用希望のお客様はお問い合わせからご連絡下さい。

写真:施設の様子

レーザ溶接検証機仕様

項目

仕様

検証機1

加工ヘッド:OCT搭載ガルバノヘッド(DOE搭載可能)

XY軸:手動、Z軸:自動(NC駆動)

検証機2

加工ヘッド:OCT搭載ガルバノヘッド(DOE搭載可能)

XYZ軸:自動(NC駆動)

備考①:ヘアピン溶接の量産時を想定した検証が可能
※評価可能ワーク外形:~Max360㎜

備考②:2022年度にBlueレーザを導入し、IR-Blueハイブリッドガルバノヘッド導入予定。

保有発振器仕様

項目

仕様

レーザ発振器

2kWシングルモード発振器(IPG)

6kWリングモード発振器(IPG)

測定器
※抜粋

マイクロスコープ(キーエンス)

引張り試験機(イマダ)

ハイスピードカメラ(NAC)

パワーメータ(オフィール)

ビームプロファイラー(オフィール)

ビームウォッチ(オフィール)

レーザ溶接システムの紹介

本映像は、弊社の「レーザ溶接システム」をご紹介しています。

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