キラメキテラス 様の外観 キラメキテラス 様の外観

省エネとBCP対応の両立で持続可能なコンパクトシティを実現。

キラメキテラス 様

所在地:鹿児島市高麗町43番30号
ホームページ:https://www.kthc-hp.com/

キラメキテラス 様の外観

鹿児島県鹿児島市高麗町の鹿児島市交通局跡地に誕生する、キラメキテラス様は、25,000m2もの広大な敷地内に商業施設、オフィス、鹿児島初となるラグジュアリーホテル(2023年春開業予定)、多機能型医療機関、分譲マンションなど複数の建物からなる都市機能集約型施設です。

また自然災害などの有事の際には、施設内に新設されたエネルギーセンターから供給される電力や熱源を利用した周辺住民の一時避難施設として機能するなど、地域防災の拠点としての役割も担っています。

鹿児島中央駅
鹿児島中央駅周辺
駅周辺の開発も南国殖産株式会社が担当

地域に愛される「30年後の鹿児島への贈り物」

川崎様:今生まれたての赤ちゃんがパパやママになる30年後の鹿児島が、笑顔あふれる街になっているようにとの願いを込め、「30年後の鹿児島への贈り物となるまちづくり」をコンセプトに掲げ進められたのが「キラメキテラス」という地方創生プロジェクトです。

過疎化が進む地方都市では、都市機能を中心部へ集約させた「コンパクトシティ」を形成し、そこに地域の活力を創造する職場やコミュニティの環境整備をすることが国からも推奨されています。それに倣い、鹿児島から先進事例として全国へ発信しようと、鹿児島県内の企業3社が共同で開発を進めました。

南国殖産株式会社 都市開発事業部 川崎様
キラメキテラスヘルスケアホスピタルの外観
病院をはじめ、地域に必要な施設が揃う

省エネに加え、災害時の防災拠点になる施設に

川崎様:キラメキテラスは、病気の発症から回復期までを治療する急性期病院(いまきいれ総合病院)と、継続的な治療とリハビリテーションを行う慢性期病院(キラメキテラスヘルスケアホスピタル)が起点となっています。さらには今後、オフィスや鹿児島初のラグジュアリーホテルとなる「シェラトン鹿児島」が2023年春に開業予定となっており、これらをはじめとする公共施設を支えるエネルギーインフラの整備が必要とされていました。

また電気代やガス代の削減を図るためガスエンジン・ヒートポンプ・エアコンを導入している施設もありますが、エネルギーセンターのガスコージェネレーションシステムと併用することで、ベストミックスのエネルギー供給が実現できるという狙いもあります。

またキラメキテラスは、自然災害時に地域住民の一時避難所として病院やホテルが活用されるため、それぞれの施設で備えている最低限のバックアップ機能を超えた場合に、エネルギーセンターから電力を供給することができる仕組みというのは、地域にとっても大きなメリットがあると考えています。

キラメキテラス内のエネルギーセンターの外観
キラメキテラス内のエネルギーセンター

コージェネレーションシステム×吸収式冷凍機で、エネルギー効率アップ

黒沢様:キラメキテラスでの電力の供給に関しては、ガスコージェネレーションシステムを導入することが前提となっていました。そこで、発生する廃熱を施設内の冷暖房に有効活用するため、吸収式冷凍機が必要ということになりました。

エネルギーセンター管理事務所 所長 黒沢様

機種選定の過程では、ラインナップが豊富であり、私たちが要望する能力が備わった製品が存在しているということから、パナソニックの製品が候補にあがりました。加えて、これまでもパナソニック製の吸収式冷凍機を取り扱ってきた実績から、省エネ性能に優れ、故障が少なく安定的に運用することができる製品であることがわかっていること、また、私たちが定めているメンテナンスに関する独自の基準にも合致していることから、パナソニックの製品を採用しようという結論に至りました。

黒沢様:コージェネレーションシステムからの廃熱を利用することで、冷暖房にかかる燃料費を削減でき、さらには電力を使用しない冷房を使うため、夏場の電力使用量を抑えることができることが大きなメリットです。また燃料の削減はCO2の排出量削減にもつながり、地球環境の保全にも貢献するものと考えております。

エネルギーセンター全体としては、同規模の施設と比較し、省エネ率では約18%、CO2排出量は約11%の削減となると見込んでいます。

ジェネリンク
キラメキテラス内のエネルギーセンターの外観
排気ガスは市の基準以下

地域の様々な世代に愛されるキラメキテラスへ

“キ・ラ・メ・キ テラス” つなぐ 急性期病院・慢性期病院 学び 子育て支援 コールセンター エネルギーセンター 滞在型ホテル スポーツクラブ・温浴施設 分譲マンション この街を“キ・ラ・メ・キ テラス”と名付けます。この街が“煌き”、鹿児島のまちなかを“照らす”ことで、そこに暮らす人がみな「世代を超えて、いきいきと生涯“かがやく”まち」が実現します。

川崎様:病院、スーパーなどの生活利便性を高める施設を備えることで、地域コミュニティの形成や多世代に対して多方面からケアできる窓口となっていきたいと思っています。

また非常時に気軽に利用してもらえる避難所としての役割を果たすことも含めて、市・県・国と協力関係を構築しながら、キラメキテラスという場所で民間企業としてできることを具現化していくこと。地域の方々にリアルなメリットを提供する施設として貢献していきたいと考えています。

黒沢様:緊急時のBCP(事業継続計画)という観点から考えても、自家発電により電力が供給できるという施設の存在は重要であり、さらには本来廃熱として捨てられてしまうエネルギーを冷暖房に活用できる仕組みを備えていることで、省エネ効果という面でも貢献できると思います。

地震国であり、省エネ技術が進んだ日本で、このような施設が安定的に稼働しているという実績を作ることが、今後同じような仕組みをもった先進的なまちが増えるきっかけになればと考えています。

納入機器

機器名称

品番

冷凍能力

納入数

節電型ナチュラルチラー PR型ジェネリンク

QFG-PR800FG

800RT

2基

※内容および画像は全て掲載当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承下さい。
※掲載記事・写真・図表などの複製、無断転載を禁止します。