パナソニックグループ コンプライアンス行動基準 第1章 私たちの基本的責任

1.すべての社員の基本的責任

本行動基準は、全世界のパナソニックグループのすべての社員に適用され、すべての社員は、以下の責任を負っています。

  • 私は、自分の行動が、パナソニックの社会からの信頼やブランドに対するイメージ、社会において果たすべき役割に対して影響を及ぼすことがあることを理解しています。
  • 私は、経営基本方針および本行動基準を常に実践して誠実に業務を遂行します。
  • 私は、本行動基準を読み、理解し、日々の業務に関連する法令等や社内ルールに習熟します。もし、分からないことがあれば質問します。
  • 私は、指定されたコンプライアンス研修を速やかに受講します。
  • 私は、職場の状況に常に注意を払い、万が一疑わしい行動やコンプライアンス違反の兆候を見聞きしたら、必ず報告・相談・通報します。(「問題の報告」参照)
  • 私は、コンプライアンス違反を通報したと思われる人に対して、不利益に扱う、差別する、といった報復を絶対にしません。報復はそれ自体が本行動基準の違反であり、私が報復を受け、または他の誰かが報復を受けるのを見た場合、速やかに報告します。(「報復禁止」参照)
  • 私は、万が一、コンプライアンス違反の疑いがあった場合、調査に全面的に協力します。

2.すべての責任者の追加的責任

すべての責任者(すべての役員や組織責任者を含む)は、「すべての社員の基本的責任」に加えて、担当する組織について、以下に掲げる更なる責任を負っています。

  • 私は、経営基本方針と本行動基準に基づき、チームのために正しい目標を設定し、公明正大に事業活動が行われるように徹底しながら、理想の社会の実現に向けてチームをけん引します。
  • 私は、自ら率先して高いコンプライアンス基準の模範となり、行動や発言、業務上の意思決定において、本行動基準を順守します。
  • 私は、チームのメンバーに対して、コンプライアンスや本行動基準の重要性について明瞭かつ分かりやすい言葉を用いて定期的に発信します。
  • 私は、コンプライアンスファーストの風土を徹底し、本行動基準、社内ルール、法令等に違反して達成される業績を決して認めません。
  • 私は、担当業務における最新のコンプライアンスに関する知識を自ら積極的に習得するとともに衆知を集め、知識や学びをチームと共有します。
  • 私は、チームのメンバーが定期的にコンプライアンスに関する研修を受講する機会を設け、受講内容を期限内に完了できるように必要な時間を確保します。
  • 私は、担当業務に影響を与えるコンプライアンス上のリスクが日々刻々と変化することを念頭に置き、コンプライアンス実践に向けたプロセスや仕組み、それに充てる人員その他のリソースが適切かどうかを定期的に検討し、関連する担当部門と連携して適切な見直しを提案し、実施します。
  • 私は、言うべきことを言い合える風土を醸成し、懸念や疑問があれば躊躇なく報告・相談・通報するように呼びかけます。また、メンバーの報告や相談が常に真摯に受け止められ、かつ、いかなる報復からも保護されることをメンバーに周知します。
  • 私は、自身が直接管理するメンバーによるコンプライアンスの実践について必要な監督を行います。
  • 私は、チームのメンバーからコンプライアンス上の懸念や疑問の報告・相談を受けた場合、適切に関連部門と連携し、上位者に対して報告するなど、速やかに対応します。また、認識した重大な懸念については、速やかに適切なルートで調査されるように報告します。
  • 私は、担当業務に影響を及ぼす違反を認識した場合、関連部門と連携し、問題に対して迅速に是正措置を講じ、より広範な対応が必要かどうかを検討します。

上記に加え、役員および事業場長は、法令等・社内ルール上の自らの義務を果たし、また、パナソニックのコンプライアンスをけん引するため以下についても責任を負っています。

  • 私は、コンプライアンスを実践するためのあるべき組織風土を明確に示し、担当領域において公明正大に業務を遂行し、けん引します。
  • 私は、担当領域において、コンプライアンスを確保するための体制・仕組みを構築・維持し、コンプライアンスを徹底するとともに、その順守・実践状況について監督します。
  • 私は、担当領域におけるコンプライアンスを確保するための体制・仕組みを定期的に見直し、必要に応じて変更します。
  • 私は、担当領域において、コンプライアンス違反やそのおそれがある場合には、速やかに徹底した真因分析、是正措置および再発防止のための対応を行います。さらに、コンプライアンスを確保するために必要な体制・仕組みに関する問題や具体的なコンプライアンス違反を窺わせる事情がある場合には、具体的な問題の有無を確実に確認し、対応します。

3.公正な判断のために

パナソニックが社会の発展に貢献できるかどうかは、一人ひとりの判断と行動にかかっています。公正な判断をするということは、自分の行いについてあらためて考えるプロセスでもあります。自分の判断が公正であるか悩ましい場合は、次のような観点から自問してみてください。

  • それは合法ですか?
  • それは経営基本方針、本行動基準や社内ルールに沿っていますか?
  • それはPanasonicブランドのイメージを傷つけませんか?
  • それについて良心の痛みを感じませんか?
  • それはステークホルダーに悪影響を及ぼしませんか?
  • それがニュースの見出しとなり、またはソーシャルメディアで共有される場合、どのように書かれるでしょうか?
  • 全社員がそのように行動した場合、会社にどのような影響がありますか?

責任者においては、次のような観点からも自問してみてください。

  • それは正しいやり方で行われてきたのでしょうか?
  • 適切なプロセスがとられましたか?
  • その問題は一過性のものか、それともより大きな問題の一部でしょうか?

問題の報告:もし、これらの観点からの検討の結果、経営基本方針や本行動基準、社内ルール、または適用される法令等に違反する可能性がある場合は、以下を通じて問題を報告してください。よく分からない場合でも構いません。見て見ぬふりをしないでください。パナソニックは報告されたすべての問題を調査します。

  • 上司・責任者・経営幹部
  • 人事部門、法務・コンプライアンス部門、その他関係部門
  • グローバルホットラインEARS
  • 24時間365日、いつでも通報を受け付けており、国内外のパナソニックグループの社員(過去の社員を含む)またはお取引先様は、誰にも知られず匿名で通報することができます。

24時間365日、いつでも通報を受け付けており、国内外のパナソニックグループの従業員(過去の従業員を含む)またはお取引先様は、誰にも知られず匿名で通報することができます。

報復禁止:パナソニックは、問題を報告した社員に対する報復を決して許しません。