生理痛体験などフェムテックに関する独自プログラムを実施(2024年4月)

写真:生理痛体験で悶絶する社員

くらしアプライアンス社は、「経済産業省令和5年度フェムテック等サポートサービス実証事業」の検証の一環として、株式会社nanoni(以下、nanoni)とともに、ビューティ・パーソナルケア事業部(以下、BCBD)内の社員1,100名を対象に「フェムテック活用が人的資本経営に及ぼす影響に関する実証実験」を実施しました。5カ月間の実証を通じて、女性の健康課題に対する男性社員の理解度が15~20%上昇したほか、女性社員のキャリア意識や働きがいのエンゲージメントが7%上昇するなど、性差に関わらずコミュニケーションの活性化や社員の意識変革に繋がるという、フェムテック活用による効果が得られました。風土改革を推進する上で、女性が抱える健康課題に対する男性側の理解は、重要な役割を果たしているとの考えから、フェムテックを中心とした福利厚生プログラムに留まらず、当社が抱える具体的な課題に合わせて独自に企画したプログラムを提供。性別による違いを理解しあえる風土を目指し、性別や年代を超えて多くの社員が関心を持ちやすいプログラムを意識しました。

■生理痛体験プログラム
女性特有の健康課題の代表的な症状の1つである生理(月経)痛を男女問わず疑似体験できる場を準備。3時間ほどの開催でしたが、100人以上の社員が体験し、「疑似体験の痛みは本当の辛さより軽い」「少しでも女性の健康課題が理解できてよかった」などのコメントが寄せられました。

■DEI対談イベント:DEI×Femtech FESTIVALの開催
carefullを先行導入した株式会社アイスタイルとnanoniを交えた異業種対談会「DEI×Femtech FESTIVAL」をオンライン形式で開催。第1部は当事者目線で"私らしい生き方・働き方"、第2部では経営者視点で"働きやすい職場づくり"というテーマで実施し、501名の社員がリアル視聴、220名以上の社員がアーカイブ視聴する大変関心の高いイベントとなりました。参加者からは「アイスタイル社長の仰っていることにとても共感しました」「事業部長自身が参加してダイバーシティへの想いを語っており、本気度を感じた」「女性だけでなく社員全員が活躍できる、というのが良かった」などのコメントが寄せられました。

写真:DEI対談イベントの様子

これらの取り組みが社内コミュニケーションのきっかけとなり、「(イベント後)参加した女性社員に朝礼で感想を聞いたところ、とても共感できたと自分の悩みにも触れ話してくれました。部署の男性メンバーへも伝わったのではないかと思います。」「この間生理痛体験に行ったおかげで、初めて男性の上司に今日生理痛ですって言えました。これから遠慮なく言えそうです」などの声が寄せられました。
今回の実証で得られた知見を生かして、社員一人ひとりが活躍する「人が生きる経営」の実現を加速させていきます。