新入社員研修の一環として182名がパラスポーツに挑戦(2024年4月)

写真:車いすポートボールを体験する新入社員

4月16日、くらしアプライアンス社(以下、LAS社)新入社員研修の一環で、草津拠点(滋賀県)からほど近い「滋賀ダイハツアリーナ」にて、パラスポーツ運動会が行いました。 本研修は、日本財団パラスポーツサポートセンター(以下、パラサポ)が提供するパラスポーツで行う運動会プログラム「あすチャレ!運動会」の協力を得て実現に至ったもので、パラスポーツを通じて同期間交流を図るとともに、実際に身体を動かしたり、車いすユーザーと交流したりすることで、障がいの有無に関係なく、誰もが楽しめる工夫が施されていることを感じてもらう「リアル」な体感を通じた「気づき」を目的として、初めて実施しました。
当日は、パラサポのナビゲーター伊吹さん、馬島さんのリードの下、誰もがパラスポーツプログラムを楽しめるようにルールや競技用具が工夫された「ボッチャ」「車いすポートボール」「車いすリレー」の3種目を実施しました。

写真:運動会を主催する講師が パラスポーツの魅力を語る様子

開会式では、伊吹さんから新入社員に対して、「パラアスリートは、できないことに目を向けて立ち止まるのではなく、今の自分のパフォーマンスをどうすれば最大限に発揮できるかを考え続ける」という言葉が送られ、会社生活に第一歩を踏み出すにあたり、誰にでも言え、改めて物事を考え、何かを進めて行く上でのヒントとなりました。 新入社員は、12チームに分かれて「ボッチャ」「車いすポートボール」「車いすリレー」の3種目に挑戦。「アイマスクをして視覚を遮断する」「競技用の車いすでプレーする」といった慣れない状況において奮闘するチームメイトを応援しつつ、参加者同士がどうすればコミュニケーションやチームプレーが上手くできるか意見を出し合い試行錯誤する中で、「アイマスクで見えないとしたら、自分はどう声を掛けたら分かりやすいかだろうか」など相手の視点に立って考えることを経験しました。

写真:運動会のようす(左から順にボッチャ、車いすポートボール、車いすリレー)

参加した新入社員からは、
・ 初めてのことにも、積極的に挑戦していきたい
・ 人のよい所をたくさん見つけて、いろいろな考え方や視点を大切にしたい
・ 障がいを持った方でも快適に暮らすことのできる使いやすい製品を作りたい
・ 聴覚障がい者向けに、タブレットやプロジェクターを使用していたことが素晴らしい
といった感想が寄せられ、同期の絆を深めるとともに、お互いの違いを認め合うきっかけになりました。
LAS社では、多様な社員がいきいきと働くことのできる環境を目指しています。そのためには、それぞれ違いに寄り添った工夫が必須であり、その第一歩は、違いを理解して認め合うマインドの醸成から始まると考えています。今後も多様な社員の更なる活躍を促進するため、このような多様性への理解を深める場を作っていきます。

写真: 講師を担当いただいた伊吹さん

<伊吹さんコメント>
入社後の研修期間における、DEI推進プログラムの1つとして活用したいとのお話を頂き同期との一体感の醸成、仲間の認識、自分自身の新しい気づきが得られるなど、日本でここしかない研修プログラムを皆で作る、ということをテーマに実施しました。本運動会を通じて、参加者同士がお互いの違いを認め合えたり、職場や学校の環境においても誰もが輝ける仕組みやルールづくりにチャレンジしたりするきっかけになればと思います。パラアスリートは、今日できなかったことも明日できるようになるために、努力と工夫を重ねて、自分の可能性にチャレンジする心を大切にしています。皆さんの今後の生活のヒントになったら嬉しいです。