製造現場で働く「女性リーダーTalk2024」を開催(2024年6月)

写真:全国から集まった製造現場で働く女性リーダー

パナソニックには、1958年から工場のリーダー層が集まり、お互いの良い点と改善点を学び合うFT職能開発研究会(FT: Foreman & Technician 以下、FT研)があります。FT研は、現場の第一線にいる監督者の自主研究活動として発展し、能力向上を目指す活動は60年以上続いています。

FT研は、2024年6月20日と21日の2日間、製造現場の女性リーダーを対象に、 DEI(Diversity, Equity & Inclusion:多様性、公平性、包括性)の観点を取り入れながら現場での困りごとや新しい現場の形について考える「女性リーダーTalk」をパナソニックセンター東京で実施しました。東北から九州地方に広がる全国の製造拠点で活躍する32人が集結、交流を深めました。

FT研とは?

当社エレクトリックワークス社DEI推進室室長の栗山幸子さんが講師を務め、「ジェンダーギャップの解消が、女性社員にだけしか効果のないものかというとそうではない。これまで当たり前だと思っていた仕事の進め方や、会社の仕組みを見直すことで、女性だけでなく誰もが活躍できる環境に変えていく取り組みであり、DEI実現のための第一歩だ」と語りました。さらに、ジェンダーギャップ解消に向けた取り組みの波及効果の例として、重い商材の梱包作業に補助装置を導入したことで、女性社員だけでなく、これまで我慢していたベテランの男性社員の負担も軽減された工場の事例等を紹介しました。

グループでのディスカッションでは現場でのアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)からくるジェンダーギャップや働き方についてさまざまな意見が上がり、普段はなかなか話せない「現場でのジェンダーギャップ解消」や「自身のキャリア」について考える機会となりました。

写真:DEI推進室長講演「製造現場でのジェンダーギャップ」

参加者からは「仕事上で接点がないからこそ、素直に心を開いてお互いの悩みや課題を出すことができ、大変有意義な機会だった」「自分の悩みが同じような境遇で働く皆さんとの共通の課題ということが分かり合えてほっとした」といった感想がありました。
パナソニックでは女性リーダーたちの意見や感想を踏まえ、製造現場の環境や業務プロセス改善と共に、さまざまな切り口でDEI実現に向けて取り組んでいきます。