業務用加湿器のおすすめ選び方は?押さえておくべき2つのポイント
作成日:2024年9月20日
業務用加湿器の選び方としてどのような選び方があるかについてわかりやすく解説します。ミストシステムのうち、特に当社パナソニックが提供する最新製品「シルキーファインミスト」がおすすめである理由も説明します。
近年夏季の気温上昇はすさまじく、工場等ではミストシャワーなどを設置することで暑さ対策を実施しているところもあるかと思います。ミストは加湿の効果もあるため、冬季においては乾燥対策により静電気の発生などを防ぐこともできるなどさまざまな用途があります。
今回は、業務用加湿器を選定する際のポイントについて解説します。また、当社パナソニックの最新製品である「シルキーファインミスト」の性能についても紹介します。
業務用加湿器の選び方①:必要加湿量の計算
加湿器を選ぶ際には、まず「どれくらいの量加湿する必要があるか?」を知る必要があります。そのためには、以下のような情報が必要になってきます。
- 目標となる室内の温度と湿度
- 冬場一番厳しい時期の室外の温度と湿度
- 空間の広さ
- 換気回数
- 冷房運転の有無
冬場一番厳しい時期の室外の温度と湿度が必要な理由は、ここを考慮出来ていないと真冬に目標湿度を満たせくなるリスクが発生してしまうからです。
また、冷房運転の考慮も必要です。冷房は除湿器として機能している部分がありますので、冷房機が除湿する分も考慮に入れて加湿量を計算する必要があります。
パナソニックでは、上記の要件を考慮に入れた上で簡単に必要加湿量を計算出来るツールを用意しておりますので、是非一度お試しください。
業務用加湿器の選び方②:加湿方法
業務用加湿器のもう一つの選択方法が加湿方法です。利用状況により、お客様のニーズに沿った適切な加湿方法は異なります。ここでは、代表的な加湿方法について説明します。
蒸気式
蒸気式は、簡単に言うとお湯を沸かして蒸気を出す加湿方法です。蒸気式のメリット・デメリットはそれぞれ次のとおりです。
メリット
- 水を沸騰させるので雑菌が発生しにくい
- 暖房効果も期待できる
デメリット
- 水を沸かすためのエネルギーが必要で、消費電力が大きい
- 熱を加えるため、周囲温度の上昇を招くリスクがある
気化式
気化式は、簡単に言うと濡れたTシャツに早い風をあてて乾かすことで加湿をする方法です。気化式のメリット・デメリットはそれぞれ次のとおりです。
メリット
- 消費電力があまりかからない
デメリット
- こまめにメンテナンスをしないと雑菌が発生する
- 大量の風で加湿するため運転音・本体が大きくなる
ミスト式
ミスト式は、霧吹きのようなイメージの加湿方法です。ミスト式のメリット・デメリットはそれぞれ次のとおりです。
メリット
- 消費電力及びCO2排出量を抑えられる
- 周辺温度を下げられる
デメリット
- 加湿空間内を濡らさないようにするため、ミストの粒径、障害物との距離、水や空気の噴射量を湿度にコントロールする必要がある
工場など業務用の加湿にはミストシステムがおすすめの理由
工場などでは、空気中にほこりが舞っていたり、夏季は特に温度が上昇したりします。そこで、ミストシステムを用いることにより、空気中のほこりを低減したり、冷房効果をもたらしたりすることができます。
また、従来の蒸気式に比べ、消費電力及びCO2排出量の低減にもつながります。ここでは、工場など業務用の加湿にはミストシステムがおすすめである理由について解説します。
効率的な加湿
工場などにおいては、節電や省エネルギーについて取り組んでいると思います。その際、ミストシステムはまさにうってつけです。ボイラーによる加湿とは異なり、加熱する必要がなく電気のみで水と空気を噴霧するため、省エネルギーとなっています。
空気清浄効果
工場などでは、湿度が低いとほこりやウイルス、花粉などの粒子は乾燥して軽くなるため、空気中を舞いやすくなります。ミストシステムを使用することにより、粒子が水分を含んで重くなるため、空気中を舞いにくくなります。
ニーズや適性に合わせた最適な加湿の実現
工場などの製造現場においては、ミスト加湿には工場のエアや水源の活用が可能です。他にも濡れない加湿を可能としており、生産物や生産設備機械を濡らさずに加湿・静電気対策を行うことができます。
業務用の加湿器はパナソニックのミスト式加湿器がおすすめ
工場などの製造現場においては、業務用加湿器としてミストシステムがおすすめです。特に、ミスト加湿には当社パナソニックの最新製品「シルキーファインミスト」がおすすめです。ここでは、その理由について解説します。
- 平均粒径約7.5㎛以下の極微細ミスト
- 高い省エネ性でランニングコストとCO2排出量を低減
- 健康でサステナブルな経営に貢献
平均粒径約7.5 μm以下の極微細ミスト
シルキーファインミストは、パナソニック独自の二流体ノズルによって粒径約7.5μmの極微細ミストを生成することができます。粒径が約7.5 μm以下の極めて小さく蒸発性が高いミストは、生産設備や製品を濡らすことなく製造現場を加湿し、静電気の発生を抑えます。
また、イオナイザー(静電気除去器)との併用も可能なので、これらを組み合わせることで静電気対策を強化できます。
高い省エネ性でランニングコストとCO2排出量を低減
特許取得済の省エネ低圧ミストノズルにより、大規模空間を効率よく加湿します。従来の電気ボイラーによる蒸気を利用した加湿と比較して、消費エネルギーを約90%削減可能で省エネ経営に貢献します。さらにミストの気化熱による冷却効果で冷房負荷を低減し、空調設備のランニングコスト削減が期待されます。
健康でサステナブルな経営に貢献
省エネによるCO2排出量の削減に加え、冬は加湿による乾燥防止、夏はミストの冷却効果で従業員に快適な労働環境を提供することで健康でサステナブルな経営に貢献します。
まとめ
業務用加湿器を選び方のポイントについて解説し、工場などの製造現場ではミストシステムが優れており、その中でも当社パナソニックが提供する「シルキーファインミスト」がおすすめである理由を紹介しました。解説した内容をまとめると次のとおりです。
- 業務用加湿器は、次の2つの基準で選ぶと、ご自身のニーズに合った加湿器を選択することが可能です。
- 加湿場所の広さ
- 加湿方法
- 加湿器の加湿方法には「蒸気式」「気化式」「ミスト式」の3種類がありますが、工場に設置する場合は「ミスト式」が適しています。
- ミスト式が工場に適している理由は次の3点です。
- エネルギー効率の良い加湿
- ほこりの散乱を防ぐ空気清浄効果によりほこりの散乱を防ぐ
- ニーズや適性に合わせることのできるカスタム性
- 「シルキーファインミスト」がおすすめである理由
- 平均粒径約7.5 μm以下の極微細ミスト
- 高い省エネ性でランニングコストとCO2排出量を低減
- 健康でサステナブルな経営に貢献
今回解説した内容が、皆様のミストシステムの導入検討の参考になれば幸いです。パナソニックのミストシステムに関するお問い合わせは、問い合わせフォームからお願いいたします。
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