私はいま、知財担当者として商標・意匠を扱っていますが、入社時の配属は営業。ファンなどに取り付ける小型モータの販売を行っていました。技術、企画、品管、生産管理、製造、法務、経理…営業としてさまざまな職種の方々と関わっていましたが、知財との接点はなし。いま思うと、知財部門には技術や製品に対する膨大な情報があります。それら情報は強力な営業ツールとなったことでしょう。けれども、営業の立場からすると、知財はどこか遠い存在でした。専門スキルを持っているが、現場を理解してくれない人。そんな偏見があったのかもしれません。知財部門へ異動してから私は、知財からの発信を心掛けています。営業活動には知財の存在が欠かせない。そう思ってもらえるよう、社内の意識を変えていきたいのです。　＜知財担当者＞