日本ではエネルギーを使いすぎてない?

エネルギー資源(しげん)を埋蔵(まいぞう)している国は、石油ならアラビア湾岸諸国(わんがんしょこく)など、一部の地域(ちいき)に集まっている。そしてエネルギーを使っている国は、先進国といわれる国に集中している。資源を持っている国と、使っている国とで、ずいぶんかたよりがあるんだね。一方、アフリカのように、エネルギーの多くをまきに頼(たよ)っている地域もある。世界にはあまりにも格差(かくさ)があると思わないかな。

日本は、アメリカや中国、ロシアに次いでエネルギーをたくさん使っている国だ。日本には石油や石炭などのエネルギー資源がほとんどないから、80%以上を輸入(ゆにゅう)に頼っている。そして1980年代の半ば以降(いこう)、日本でのエネルギー消費は、ずっと増(ふ)え続けているんだ。特に考えなくてはならないのは、家でのエネルギー消費が増えていることだ。毎日の生活の中で、電化製品(せいひん)や自動車を使うことが多くなっているんだよ。

近年、中国やインドが急速に経済(けいざい)成長を続けている。発展(はってん)と共に、たくさんのエネルギーを消費するようになるだろう。化石燃料(ねんりょう)がたりなくなるといわれている中で、世界に大きな影響(えいきょう)を与(あた)えることになるだろうね。