自動車小売業 自賠責保険証明書 WisOCR

トヨタモビリティ東京株式会社様 魅力ある仕事づくりを目指してAI帳票OCRを採用
自賠責保険解約業務の作業時間を60%削減

トヨタモビリティ東京は、中古車販売事業の運営に欠かせない基幹業務「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の解約業務」の作業負荷を低減することを目的にパナソニック ソリューションテクノロジー(以下、パナソニック)のAI帳票OCR「WisOCR」を採用。その活用により自賠責保険の解約申請に要する作業時間を60%削減することに成功しています。

トヨタモビリティ東京株式会社様 ロゴ

トヨタモビリティ東京株式会社様

【本社所在地】 〒108-0023 東京都港区芝浦 4-8-3
【社長】 佐藤 康彦
【設立】 2000年8月10日
【従業員数】 7,700名
【事業内容】
  • トヨタ車、レクサス車、中古車の販売
  • 自動車の点検・整備、部品・オイル・用品の 販売
  • 損害保険および生命保険の募集
  • 携帯電話(au)の販売および加入手続き など

導入前の課題

  1. 事業の拡大に伴い自賠責保険解約業務の作業量が増大し、担当者の負担となっていた。
  2. 働き手不足が進行する中、中古車販売事業の運営に欠かせない自賠責保険解約業務の担い手の確保が難しくなっていた。
  3. 保険会社への解約申請後の状況が見えず、ブラックボックス化していた。

導入後の効果

  1. 自賠責保険の解約申請に要する作業時間を従来比で60%削減。業務におけるデータの精度・品質も向上させた。
  2. AI帳票OCRにより自賠責保険解約業務を効率化し、属人性も排除。担い手確保のハードルを引き下げた。
  3. AI帳票OCRとツールの連携で、解約申請後の状況と払戻金額を車単位で容易に把握できるようになった。

仕事の魅力を増すためにAI帳票OCRによる業務変革を推進

村田 理 氏

トヨタモビリティ東京株式会社
執行理事 中古車部長
まちづくり主担当
村田 理 氏

トヨタモビリティ東京は、トヨタ車やレクサス車、ならびに中古車の販売を主力事業として手がける大手自動車ディーラーです。同社ではSDGsに全社を挙げて取り組み、あわせて従業員の働き方改革にも力を注いでいます。

この取り組みについてトヨタモビリティ東京の執行理事で中古車部長の村田理氏は次のような説明を加えます。

「企業としてのサステナビリティを高めるうえでは、地球環境保護や地域社会に貢献すると共に、お客様が満足できる製品・サービスをお届けし続けることが大切です。そしてお客様満足度を高めるには従業員満足度の向上、つまり働き方の変革が求められます。その考えから当社では、より柔軟で負担の少ない働き方の実現に取り組んでいます」

この働き方改革の1つとして中古車部が推し進めたのが、「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」の解約業務をデジタル技術によって変革することです。

この取り組みが必要とされた背景を、中古車部 中古車総括室総括グループ 担当係長で自賠責保険の解約業務にも携わる髙﨑華子氏は、こう明かします。

「自賠責保険の解約業務は通常、『自賠責保険証明書』をはじめ大量の紙書類を扱い、手作業による情報の記入と目視による確認といった作業が数多く発生する負荷の大きい業務です。働き手不足が進行する中、こうしたアナログな業務は変革しなくてはなりません。そこでデジタル技術によって業務を変革し、この仕事をもっと魅力あるものに変えたいと考えました」

この目的のもと同社が採用したのが、パナソニックのAI帳票OCR「WisOCR」です。

WisOCR採用の決め手は使いやすさと読み取り精度、そして適切な導入フォロー

髙﨑氏によれば、自賠責保険の解約業務で担当者に特に大きな作業負荷をかけていたのは、解約申請を行う際に使う「送付状」の作成でした。この送付状を作成するには自賠責保険証明書に記載されている証明書番号や保険会社名、車台番号、自動車種別、保険期間終期といったデータを(送付状を作成するために使用していた)表計算ソフトに手作業で入力する必要があったからです。WisOCRは、その作業をデジタル化する仕組みとして採用されました。

「WisOCRの存在は、信頼する複合機メーカーからの勧めで知りました。実際に試したところ、初心者でも使いやすく、読み取り精度も実用に耐えうる水準でした」(髙﨑氏)

こうして同社は2024年5月から無料トライアルを活用してWisOCRの検証を開始し、8月に本番活用を始動させました。

「このトライアル期間中、パナソニックは私たちが持ちかけた数々の相談事へクイックに対応し、問題解決を支援してくれました。そんな適切な導入フォローもWisOCRの導入に踏み切った要因です」(髙﨑氏)

解約申請の作業時間を1日平均5時間から2時間に削減
保険解約申請後の状況確認も容易に

同社ではWisOCRの採用を機に、WisOCRで読み取ったデータを表計算ソフトではなくツールへ直接に出力し、同ツールで送付状を作成する方式に変更しました。この仕組みによって同社はさまざまな効果を手にしています。

その1つが自賠責保険の解約申請に要する作業時間短縮で、1日5時間も要していたのが今では2時間だけになり、実に60%も削減されました。加えて、従来は解約申請業務の知識を持つ人でないと対応できなかったのが、改善後は配属から間もない人でもデータ入力ができるようになったことで、知識の有無による属人化が解消され、さらに入力ミスも削減できました。

「中古車事業の拡大に伴い、当社では1日平均200件の自賠責保険の解約業務が発生しています。以前はその業務が複数の担当者の負担となっていましたが、WisOCRのおかげで1人の担当者で難なくこなせるようになりました。実のところ、自賠責保険証明書のOCR処理には、書面の『地紋』が文字の読み取りを邪魔したり、文字カスレが多く見られたり、保険会社によって項目の語彙が異なっていたりなど、課題がさまざまにあります。それでもWisOCRは所定の情報を非常に高精度で読み取ってくれています」(髙﨑氏)

髙﨑 華子 氏

トヨタモビリティ東京株式会社
中古車部 中古車総括室
総括グループ 担当係長
髙﨑 華子 氏

さらに、もう1つの効果として髙﨑氏は、保険解約申請後のプロセスが可視化された点を挙げます。

「WisOCRとツールを連携し、自賠責保険証明書や送付状のデータ、また保険会社からの入金データを分析することで、車体番号などをキーに『送付状は発送済みか』『解約分の保険金が返金済みか』『各ステータスから何日経過しているか』といった、従来では管理できていなかった解約手続き状況と解約に伴う払戻金額を、車単位で追跡・可視化できるようになりました。処理工程と解約払戻金の内約が見える化され、データ入力の効率化だけではない効果を実感しています」(髙﨑氏)

WisOCRによる業務変革の流れが全社に波及
自賠責保険証明書以外での活用へ

WisOCRによる業務変革の成功は、それを知ったほかの部署から注目を集め、同様の取り組みを推進したいとの声が髙﨑氏のもとに寄せられ始めたといいます。

「例えば、車検証や抹消謄本、税金関係の書類など、多様な部署からさまざまな紙帳票をWisOCRによってデータ化したいという要望が寄せられ、パナソニックに対応をお願いしています。多様な帳票に柔軟に対応できるWisOCRならば、彼らの要望を満たせるはずです。このように私たちの成功体験が広く社内に浸透していき、全社的な働き方改革の糧になってほしいと願っています」(髙﨑氏)

この言葉を受けて、村田氏は最後にこう述べ、話を締めくくりました。

「デジタル化やペーパーレス化によって業務効率化を目指せる部署やチームは多くあるはずです。今回のような先進技術を使った改革の成功例を社内に積極的に発信し、働き方改革の流れを加速させたいと考えています」

※ 本文中に記載されている内容は、2024年10月の取材時点のものです。

関連導入事例

山崎製パン株式会社様
 

運転従事者の「交通違反歴」や「事故歴」をデータベース化、事故発⽣時の分析などにOCRを活⽤

食品運転記録証明書 OCRサービス

 

※PDFが開きます。

株式会社エヌ・ティ・ティ・
トラベルサービス様

テーマパーク利用券の精算業務に関わる業務負荷を約40%削減!

旅行 利用券 OCRサービス

 

株式会社イードリーマー様
 

年間280時間の作業を削減!車両情報管理業務で車検証を活用

IT 車検証確認 OCRサービス

 

OCRソフトをお探しの方、OCR機能の組み込み開発をご検討中の方
お気軽にお問い合わせください!