NPOのキャパシティビルディングは有効か Panasonic NPOサポート ファンドが過去に支援したキャパシティビルディング事業の有効性についてご報告

Panasonic NPOサポート ファンドは、2001年にNPOや市民活動の成長・発展を支援する助成プログラムを目指して設立しました。
社会課題の解決の促進に向けて、市民活動が持続的に発展していくためには、NPOの組織力の強化が必要であるとの課題認識のもとに、助成テーマを『NPOのキャパシティビルディング(組織基盤強化)』とし、NPOの現場に即した有効な助成プログラムとするために、中間支援NPOとパナソニックが協働してプログラムを企画開発、運営しています。

日本の助成金プログラムの大半は、活動費用の助成であり、本ファンドのようにキャパシティビルディングに特化した助成プログラムの存在は、設立当時も、そして現在もほとんどないと言っても過言ではありません。

私たちは、本ファンドを通じて、キャパシティビルディングの重要性を1団体でも多くのNPOにご理解いただこうと、組織課題の分析と解決策を導き出せるよう、応募用紙の設計に工夫を凝らし、また2008年より毎年5ヶ所で組織基盤強化ワークショップを開催してきました。本ファンドへの応募総数は1815件、組織基盤強化ワークショップに参加いただいた団体は207団体、参加者は328名になります。

今年は設立からちょうど10年目の節目を迎えます。
これまで148件に、1億7,036万円の助成をし、資金面での支援のみならず、助成前から助成期間中のコンサルティングや、助成期間終了後のフォローを通じて総合的に支援してきました。
このたび、これまでの成果の検証を行い、さらに社会のお役に立てる助成プログラムを目指して、内容の見直しや改善に取り組みたいと考え、NPO法人パブリックリソースセンターにプログラムの第三者評価をお願いしました。

ここに2002年から2009年に助成したキャパシティビルディング事業、および本ファンド事業の評価についてご報告いたします。
キャパシティビルディングの有効性を、NPOの皆様はもとより、NPOへ助成されている様々な機関の皆様とも共有できれば幸いです。
また本ファンドへのご意見、ご感想なども頂戴できれば有り難く存じます。

2010年12月
パナソニック株式会社

※本ページの内容は、掲載当時の物です。社名や組織名など現在とは異なる場合がございますので、ご了承ください。