Meet the IOC Young Leaders! Meet the IOC Young Leaders!

IOCヤング・リーダーズ・プログラムは、それぞれのコミュニティで実施されている草の根スポーツプロジェクトへのコーチング、資金援助、メンターシップのサポートを通じて、影響力のある若者たちの育成・支援をしています。彼らのプロジェクトの様子を覗いてみましょう!

Vol.04 Best Holidays Karate for Children Vol.04 Best Holidays Karate for Children

ジャン・クロード・ルジガナ(ルワンダ)

ルワンダにおける「オリンピックの価値」と空手を通したSDGs目標3の促進活動

私はIOCヤング・リーダーズ2019/2020として活動している元ルワンダ代表の空手選手です。スポーツを通じて地域社会の発展にさらに貢献することを目指し、コモンウェルスの「開発と平和のための青少年のスポーツネットワーク」への参加や、スポーツとメディアの力を活用して世界に前向きな変化をもたらすことを主旨とした「Sport4Change Media」を設立。また、ルワンダ国立オリンピックスポーツ組織委員会のITコミュニケーション部門の責任者とルワンダスポーツチャンバラ連盟の事務局長を務めながら、これから紹介する「BestHolidays Karate For Children」を運営しています。

Best Holidays Karate For Childrenとは

国際オリンピック委員会(IOC)とパナソニックの支援を受け、「The Champions Karate Academy」の下で運営されているプロジェクト、それが「Best Holidays Karate For Children」です。このプロジェクトは我が国において、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の3番目にあたる「すべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進」すること、さらに「オリンピックの価値」を理解し高めることを目指しています。

Best Holidays Karate For Childrenとは

具体的な活動について

私たちのスポーツキャンプは、4~16歳の子どもたちに学校の長期休暇を利用した活動の機会を提供しています。オリンピックの価値を啓蒙するとともに、私の専門である空手をはじめ、バスケットボール、スポーツチャンバラ、バドミントンなどの競技体験を通じて、スポーツへの興味関心を育んでいます。

本プログラムがもたらすもう一つの大きな効用、それは子どもたちが新学期を迎えて学校に戻った時には、学習能力が向上しているという点です。このキャンプは既に実施された1回目を含め、下記の3回で実施される予定でした。

  • 2019年11月1日から2019年12月3日まで
  • 2020年7月1日から2020年8月31日まで
  • 2020年11月1日から2020年12月31日まで

IOCとパナソニックからの資金援助は、キャンプ指導者の確保はもちろん、子どもたちのための用具購入に活用されました。当初は、全日程で150~200人の子どもたちにキャンプで学んでもらうプランでしたが、第一期のキャンプ(2019年11月1日~2019年12月3日)だけで、女子47人を含む152人の子どもたちが参加する成功を納めました。

具体的な活動について
具体的な活動について

世界的な新型コロナウイルス拡大のため、第二期は実施できませんでしたが、23人の子どもたちの活動支援を継続。自粛期間中、子どもたちは「オリンピックの価値」について自宅学習で学ぶことができました。

その後ようやく、スポーツ活動が再開され、第三期開催の準備もスタート。2020年11月末にこのプロジェクトを完了しました。

自宅にて「オリンピックの価値」について学んだり、アクティビティを楽しむ子ども達
自宅にて「オリンピックの価値」について学んだり、アクティビティを楽しむ子ども達

自宅にて「オリンピックの価値」について学んだり、アクティビティを楽しむ子ども達

今後の展望

2017年にスタートした本プロジェクトを通して、すでに約600人の子どもたちがポジティブな経験を得ています。
これまで、プログラムはルワンダの首都キガリで運営されていましたが、将来的なプロジェクトの拡大と影響力を高めるため、国内の他の地域に拠点を置く6つの空手アカデミーと協力し合うことに合意しました。

今は、スポーツとソーシャルビジネスを通して、世界の人々の生活にポジティブな影響を与えることが出来る時代です。若いスポーツリーダーを支援するために、IOCとパナソニックの活動にさまざまな形で参加し、協力いただける方を心より歓迎いたします。