London 2012

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 会場の課題を解決したコンパクト&高精細
「システムディスプレイ 103-inch プラズマディスプレイ」

写真:ロンドンオリンピック会場の天井に設置されたプラズマディスプレイに映し出されたロンドンオリンピックロゴ
顔写真:パナソニック株式会社  小杉 卓正

小杉 卓正
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室
機器納入・契約担当

顔写真:パナソニック株式会社 John Ryder

John Ryder
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室
ロンドン2012 プロジェクト・マネージャー

ロンドンオリンピックの各会場を盛り上げたパナソニックの大型映像表示装置。中でも、高精細な映像表現力ながらコンパクトで設置がしやすい「103-inch プラズマディスプレイ」は、会場が抱える課題を解決し、観客への満足を提供することに貢献した。最終的にはアクアティックセンター、ExCeL等の室内9会場に観客用映像ディスプレイとして47台使用されたプラズマディスプレイ。同じく大型映像として納入されたLEDスクリーン、DLPプロジェクターと並び、それぞれの特性を生かした最適なソリューションの提案で、ロンドンオリンピックの成功をサポートした。

室内競技会場「ExCeL」が抱える二つの課題

ロンドン大会で最も大きな室内競技会場「ExCeL」。ボクシングや柔道、卓球など7競技が連日開催され、最も多くの観客が感動を共有した場所のひとつだ。より一層競技を楽しんでもらうため、この会場にも、パナソニックの大型スクリーンが導入される予定だったのだが、深刻な課題が浮上した。大きな映像を設置することで客席に死角ができ、客席が30%も減ってしまう。いわゆるシートキル問題である。

写真:ロンドンオリンピックの室内競技会場で柔道の競技中の全景

そして、さらにもうひとつの課題が。近年、HD放送などクオリティーの高い映像制作のために、競技会場のライティングは明るく設定されている。その光の影響を受け、プロジェクターの視認性が損なわれる可能性が出てきたのだ。シートキルと会場の明かりによる画面の見えにくさ。その解決策を求め、LOCOGとパナソニックは検討を重ねた。そこで導き出されたのが、103-inchのプラズマディスプレイだったのである。

写真:ロンドンオリンピックの室内競技会場の天井に複数設置されたプラズマディスプレイ

これまでの実績に裏打ちされたクイックレスポンス

高精細な映像と、フレキシブルに設置できるサイズが特長のプラズマディスプレイ。観客の目の前の天井部分に数多く設置することで、シートキル問題は解消された。さらに光の影響を受けない高精細なスクリーンにより、映像の視認性も確保。二つの課題をクリアするソリューションが実現したのだ。オリンピックの機器納入・契約を担当するパナソニックの小杉卓正は言う。「直前に出てきた課題に、すぐに提案・対応できたのは、パナソニックが数々のソリューション提案を積み重ねてきたバックグランドがあったからです」
会場の条件により様々な大型映像ソリューションを柔軟に提案できるのは、パナソニックのいちばんの強みでもあるのだ。

写真:ロンドンオリンピックの水泳競技会場の天井に設置されたプラズマディスプレイ