どうしてマッチは擦(こす)っただけで火が付くの?

マッチ棒(ぼう)の頭をマッチ箱の横に擦りつけると、箱の赤リン(せきりん)が少しはがれてマッチの頭に付く。この赤リンが、擦った時に起きる熱、摩擦熱(まさつねつ)で燃(も)え出すと、マッチ棒の頭に交ざった硫黄(いおう)なども燃えて、ボッと火が付くんだよ。

物が燃える温度はそれぞれ違(ちが)う。燃え出す温度を発火点と言って、紙の発火点は450度、木の発火点は400~470度位。マッチに使われている赤リンは発火点がとても低くて260度位。擦った時の温度で、赤リンは十分燃え始めることができる。燃え始めは低い温度だけど、火が付いた瞬間(しゅんかん)のマッチの温度は何と2500度もあるんだ!