土にはどんな種類があるの?

土にはいろんな種類があって、色や性質(せいしつ)が違(ちが)うのを知っているかな。中国の黄河流域(こうがりゅういき)にある土は、黄土と呼(よ)ばれる黄色い土だ。アフリカの大地は、赤い土でおおわれている。私(わたし)たちがすんでいる日本の土にも、たくさんの種類の土があって、それぞれの土に適(てき)した草や木が生えているよ。日本の土は酸性(さんせい)が強く、やわらかいのが特徴(とくちょう)だ。

日本の山に多くある土は、褐色(かっしょく)森林土という種類の土だ。シイやカシなどの落ち葉や枯(か)れ枝(えだ)が、腐(くさ)ってできたものだよ。色は黒みがかった茶色をしていて、雨水をためこみやすいのが特徴だ。

人がくらしている平野(へいや)や丘(おか)に多いのが、黒ぼく土と呼ばれる黒土だ。火山灰(かざんばい)に草が生えて、腐った枯れ葉とまざってできたもの。水はけがよく、肥料(ひりょう)を混(ま)ぜると作物を育てるのにいい土になるよ。

赤色の土は、鉄から出る赤さびによって色がついていて、粘土(ねんど)分が多い。富士山の火山灰からできた関東ローム層(そう)の赤土が、よく知られているよ。

土の色は、その中にどんな成分がふくまれているかを知る手がかりになるんだね。きみも、家のまわりの土や、校庭の土や、花壇(かだん)の土などを集めて、色や水はけなどの性質をしらべてみるといいよ。