土がよごれるってどういうこと?

野菜などの作物をたくさん、早く、じょうぶに育てるために、化学肥料(かがくひりょう)や農薬(のうやく)が使われている。でも、これらは土を汚(よご)している原因(げんいん)になっているんだよ。たくさんの化学肥料を使うと、作物はよく育(そだ)つ。だけど、弱く病気になりやすい。そこで病気にならないように、たくさんの農薬を使うことになってしまうんだ。

こんなことをくり返していたら、土はどうなってしまうだろう。土の中では植物が食べ残した化学肥料がたまって、微生物(びせいぶつ)が減(へ)ってしまい、土の環境(かんきょう)が変わってしまう。農薬の多くは分解(ぶんかい)されずに、土に残ってしまう。こうして土は、汚染(おせん)されてしまうんだ。

ほかにも、鉱山(こうざん)や工場から重金属(じゅうきんぞく)を流すと、雨水を通って土を汚していく。最近問題になっているのは、空き地(あきち)や谷などに捨(す)てられている廃棄物(はいきぶつ)だ。工場から出る廃棄物からは有害物質(ゆうがいぶっしつ)がしみ出して、土を通って地下水に流れこむ。汚れた土を通って、人が口にする水までが汚れてしまうよ。