台風は地球の自転と関係があるの?

水が、高いところから低い方へながれるのは、みんな知っているよね。同じように風も気圧(きあつ)の高いところから低い方へとふくんだよ。でも、地球(ちきゅう)が自転しているから、風は北半球では右向き、南半球では左向きに曲がってしまうんだ。このように風を曲げる力をコリオリ力(りょく)というんだよ。

気圧(きあつ)の低い台風の目に流れこむ風を考えてみよう(図)。コリオリ力(りょく)がはたらかないばあいは中心にまっすぐふきこむんだけど、コリオリ力(りょく)がはたらくことで北半球では左巻(ま)きの渦(うず)になるんだ。南半球では右巻(ま)きだよ。

コリオリ力(りょく)の図

台風は、赤道から少し緯度(いど)の高いところで生まれたあとは、まわりの空気の渦(うず)でおしだされたり、東から西にふく貿易風(ぼうえきふう)のえいきょうをうけて北西にむかって移動(いどう)するんだよ。でも、進む先に高気圧(こうきあつ)があるとおし返されたり、移動(いどう)がおそくなったりするんだよ。

日本の近くには西から東へふく偏西風(へんせいふう)がながれているんだよ。だから、偏西風(へんせいふう)にのる秋ごろの台風は、進路(しんろ)を東にかえて日本に近づいてくる台風が多くなるんだよ。