台風のとき高潮(たかしお)が来るのはなぜ?

台風がやってくる時に、気をつけなくてはならないのが高潮だ。高潮は、台風によって海面がいつもよりぐんと高くなる現象(げんしょう)をいう。台風が陸(りく)から180キロメートルぐらいのところまで近づくと、風にあおられて、高い波がうちよせてくる。強い風で海面が吹(ふ)きよせられることと、低気圧のために海面がもりあがるために、高潮は起こるんだ。

高潮の力はすさまじく、海岸にたたきつけるように波がくだけて押(お)しよせてくる。海岸を守る堤防(ていぼう)が高波におそわれると、海岸ぞいの低い土地はあっというまに波にのまれてしまう。1959年の伊勢湾(いせわん)台風では、高潮のためにたくさんの人の命や家が失われてしまったんだ。