Diversity, Equity and Inclusion
ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
多様な人財の活躍
私たちは、性別や国籍、ライフスタイルの違いにかかわらず、すべての人が自分らしく働ける職場環境の実現を目指し、社員一人ひとりの意識を育てるための啓発活動に取り組んでいます。
ジェンダーギャップ解消の推進、LGBTQ+への理解促進、男性の育児休業取得の浸透や外国籍社員が安心して働ける環境づくりなどの働きかけ、そして、さまざまなテーマに沿った研修や社内ポータルを活用した情報提供を行っています。
ジェンダーギャップ解消
私たちは、女性が能力を最大限に発揮し、自己実現できる環境づくりを通じて、ジェンダーギャップの解消に取り組んでいます。多様性と公平性を重視し、持続可能な成長を目指しながら、キャリア形成支援などの施策を積極的に展開しています。
●スポンサーシッププログラム
スポンサーシッププログラムは、将来のリーダー候補が経営層との1on1を通じて視座を高め、自身のキャリアを主体的に考える機会を提供する社内育成プログラムです。参加者一人ひとりに経営幹部がスポンサーとなり、学びや経験の機会を提供するとともに集合プログラムでの参加者同士の相互啓発やつながりを強化。経営幹部を目指すマインドを醸成しています。
●社外メンタープログラム
社外メンタープログラムは、女性社員が自身のキャリアと真剣に向き合うための1on1支援プログラムです。社外のメンターとの対話を通じて、キャリアの悩みや課題を整理し、自身の想いや強みに気づくプロセスを重ねることで、行動や考え方に変化が生まれます。受講者からは「不透明だったキャリアが明確になった」「上司との対話が深まり、新たな挑戦にも前向きになれた」といった声が寄せられています。中長期的な成長を意識するきっかけとなり、視野の拡大や人とのつながりを深化させる本プログラムは、自分らしいキャリアを描く第一歩として、多くの社員に支持されています。
LGBTQ+支援の取り組み
私たちは、LGBTQ+の方々を支援するAlly(アライ)推進活動に取り組んでいます。社員一人ひとりがLGBTQ+への理解を深め、多様性を尊重することで、誰もが安心して自分らしく働ける職場づくりを目指しています。
●Allyを広げるための推進活動
LGBTQ+に関する理解浸透と支援のため、Ally(アライ:支援者)の輪を広げる取り組みを積極的に行っています。Allyであることを示す「Allyシール」の配布や、Teamsなどのビジネスチャットツールのアイコンをレインボーリングに変更する活動を通じて、Allyの存在を可視化しています。また、有志による社内コミュニティ活動も活発に行われており、当事者とAllyが共に学び、語り合える場を設けるなど、さまざまな取り組みを通じて、誰もが自分らしく働ける環境づくりを進めています。
●レインボーフェスタ!に協賛
LGBTQ+の権利支援とAllyの認識促進を目的に、大阪で開催されている「レインボーフェスタ!」に2023年から協賛しています。イベントの一つである「レインボーパレード」には多くの社員が参加し、街を彩るレインボーの中で多様性の楽しさや素晴らしさを体感しています。この体験を通じて、社員一人ひとりがLGBTQ+への理解を深め、Allyとしての意識を高めるきっかけとなっています。私たちは、誰もが自分らしく安心して働ける社会の実現に向けて、今後も多様性を尊重する取り組みを続けていきます。
障がいのある方への配慮
私たちは、障がいのある社員がイキイキと働くことができる環境を目指し、積極的な取り組みを行っています。
●主要26拠点・280箇所でバリアフリー化
パナソニック インダストリーは、2024年度末までに国内主要製造拠点25カ所・計243箇所においてバリアフリー改修を完了しました。社員や来訪者が安心して過ごせる環境を目指し、段差の解消や通路の幅の確保、サイン表示の見直しなど、細部にわたる整備を進めてきました。各拠点ではガイドラインに沿って現状を確認し、優先度をもとに改修を実施。社員の声を反映した施設づくりを通じて、誰もが働きやすく、働きがいを感じられる職場環境の実現に取り組んでいます。
主な設備改善事例
◎屋外通路
耐久性・水はけを考慮したアスファルト舗装による、歩行者の段差および傾斜の排除
粗面仕上げ、傾斜路勾配(1/15)に配慮したスロープおよび手すりの設置による安全性向上
◎避難経路
粗面仕上げ、スロープ化により、二次避難場所(グラウンド)への安心・安全な避難経路を確保
◎多目的食堂の新設
1階フロアに食堂を新設。通路幅の確保、視覚にも配慮した床面配色、洗面台のユニバーサルデザインによる利便性向上などを配慮した設計
●情報保障と啓発活動による誰もが働きやすい職場環境の構築
「障がい」の理解促進のためにユニバーサルマナー検定の受講や社内研修を通じて社員への啓発を進めています。また、情報保障の充実を図るために社内集会やセミナーでは、聴覚障がいのある方が他の参加者と同時に情報を得られるよう、文字起こしツール「YY Probe」や手話通訳を提供。また、セミナー内容を絵や図で可視化する「グラフィックレコーディング」も活用し、誰もが参加しやすい環境づくりを推進しています。
育児と仕事の両立支援
私たちは、誰もが育児と仕事を両立できる職場環境の実現を目指し、育児休業取得の推進に積極的に取り組んでいます。制度の整備だけでなく、研修や職場風土の醸成を通じて、男性社員を含むすべての社員が安心して育児に参加できるよう支援を行っています。
●育児休業の有給化制度を導入
2022年10月より育児休業の有給化を導入しました。最大4週間の育児休業を有給(出勤扱い)とすることで、育児と仕事の両立を支援しています。特に男性社員の取得を積極的に推奨しており、職場全体で育児休業を取りやすい環境づくりを進めています。実際に取得率も向上しており、育児に参加しやすい風土が根付きつつあります。社員一人ひとりが安心して育児に向き合える制度として、今後もさらなる充実を図っていきます。
●育児休業取得に関する研修の実施
育児休業をより取得しやすくするために、「プレパパママ研修」と「イクボス研修」を実施しています。プレパパママ研修では、これから親になる社員が育児制度や家庭との両立について学び、不安を解消する機会を提供。また、イクボス研修では、管理職が部下の育児休業取得を支援するためのマネジメントや職場づくりを学ぶ研修を実施しています。これらの取り組みにより、男性社員の育休取得も着実に進み、誰もが育児に参加しやすい職場環境が整いつつあります。
外国籍社員支援の取り組み
私たちは、外国籍社員が安心して働ける職場づくりを推進しています。国籍や文化の違いを尊重し、多様な人財が活躍できる環境整備に取り組んでいます。
●多様な文化を尊重する職場環境づくり
英語・中国語版のDEIポスターを作成し、海外拠点に展開しています。一部拠点では壁一面に掲示するなど、積極的にDEI活動を推進。さらに国内拠点では礼拝室を設置し、宗教・文化の多様性に配慮した環境づくりを進めています。国籍を問わず、誰もが安心して働ける職場を目指しています。
●外国籍をテーマにしたセミナーを実施
外国籍社員が安心して働ける職場づくりを目指し、2024年度に外国籍をテーマとしたDEIセミナーを開催し多様な文化や価値観への理解を深める機会を提供しました。今後も国籍を問わず、すべての社員が活躍できる環境整備に取り組んでいきます。
啓発活動
私たちは、DEIの理解浸透のために、全社員を対象とした啓発活動を行っています。
●DEIに関するセミナーの開催
2021年度から「働きやすい職場とは」に焦点を当て、さまざまなテーマでセミナーを開催しており、2024年度は「誰もが活躍できる職場づくり」をテーマに、「障がい」「異文化」「世代間」に関するセミナーを開催しました。全社員がDEIを自分事として理解し、行動変容へとつながるような働きかけを行っています。
●全社員への情報発信
DEIに関連する情報がより多くの社員の目に触れるよう、働き方や育児休業取得を促すポスターを制作しています。これらのポスターは、社内掲示板やポータルサイト、デジタルサイネージなどを活用して全社員に向けて発信しており、日常的に目にする場面での周知を通じて、DEIの理解と浸透を図っています。