Strategy

 

経営戦略

社会要請が強く継続的な進化が
求められる領域に注力

パナソニック インダストリーは、継続的な進化が求められる領域に注力し社会課題の解決に貢献します。それぞれの領域において、固有の材料技術やプロセス技術に基づく際立つ特長を持つ商品を展開し、グローバルで高いシェアを獲得しています。​

 

Factory
Automation

モノづくりを高度化し次代につなぐ

モノづくりの現場においては、設備の高度化、高い生産性の実現が求められる一方、 熟練工の不足、技術継承といった課題を抱えています。この領域において、産業用モータを軸に事業を展開する私たちは、お客様のニーズにきめ細かく対応し、お役立ちの領域を拡大しています。​

[代表商品]産業用モータ、センサ、コントローラ​

 

ICT
Infrastructure

情報通信インフラの発展を支える

IoT社会のさらなる進展に向けては、それを支える情報通信インフラにおいて、データ流通量の爆発的な増加への対応と、社会基盤としての安定性が求められています。私たちは、高速通信に対応する性能だけでなく、高い耐久性など、信頼性にも優れるデバイスで貢献しています。​

[代表商品]多層基板材料、導電性高分子コンデンサ​

 

Automotive CASE

モビリティの進化に貢献する

モビリティ社会は、「CASE*」と呼ばれる変化の真っただ中にあります。私たちは、多様なデバイスを通じ、安全、快適、環境対応の自動車実現に貢献しています。​

[代表商品]EVリレー、 EV用フィルムコンデンサユニット、車載インダクタ、ハイブリッドコンデンサ​

* CASE:Connected(車が通信ネットワークに常時接続)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(車を共有して使うサービス)、Electric(電動化)​

 

四つのコア事業で事業成長を牽引​

社会課題の解決に事業を通じて貢献していくため、パナソニック インダストリーは、「FAソリューション」「電子材料」「コンデンサ」「EVリレー」をコア事業として、さらなる成長を目指しています。​

[FAソリューション]
組合せ提案と中国で伸長

高精度のサーボモータ技術を強みに、モータ単体だけではなくセンサやソフトを組み合わせて提案することで、お客様である設備メーカーが求められている、現場におけるモノづくりの高度化にお役立ちしてまいります。特に産業用モータのシェアが高い中国でオペレーション体制を強化し、さらなる成長を目指しています。

[電子材料]
先端半導体の進化を先導​

低損失/高耐熱技術により情報通信インフラ向けで高いシェアを有する多層基板材料に加え、半導体周辺の材料に注力します。半導体の進化に向けては、その基盤となる材料の高度化が欠かせません。私たちは、そのようなニーズに対し複数の半導体材料のすり合わせ提案をすることで、先端半導体のパッケージ進化を先導してまいります。​

[コンデンサ]
ユニークな材料・プロセス技術を進化

情報通信インフラの進化と自動車の電装化が進む中で、高性能・高信頼のコンデンサへのニーズが高まっています。私たちは、導電性高分子コンデンサなどでトップシェアを獲得していますが、独自材料とプロセス技術をさらに進化させていきます。情報通信インフラ向けには、高耐熱・長寿命・大容量化を、車載向けには小型、大容量化を進め、汎用コンデンサでは対応困難なニーズに対応してまいります。

[EVリレー]
遮断システムに進化​

電動車の普及とその高出力化に伴い、異常時における瞬時の電源遮断ニーズがさらに高まっていきます。私たちは、高いシェアを持つEVリレー単体の技術を磨いていくとともに、強いEVリレーを核とした統合モジュール化で、単品では実現しえない遮断性能を実現してまいります。​

[中長期経営目標]

コア事業を軸に
30年度1.8兆円を目指す

私たちは、社会要請が高く、成長性・収益性が高いコ四つのコア事業に集中し、30年度には、コア事業のウェイトを7割以上へ高めて、売上高1.8兆円という中長期経営目標の達成を目指していきます。

コア事業のCAGR(年平均成長率)を9%に伸ばし、売上高1.8兆円を目指します。

企業理念を起点とした経営戦略を推進​
より良い未来、豊かな社会に貢献し続ける​

パナソニック インダストリーは、不変の使命(ミッション)として、「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献し続ける」を掲げています。そして、中長期目標(ビジョン)の実現を繰り返しながら、ミッションを遂行していきます。現在のビジョンは、2030年にありたい姿として、「未来の兆しを先取り、お客様とともに社会変革をリードする」を描き、コア事業を軸に30年度「売上1.8兆円、利益15%」を目指しています。

ビジョンの実現に向け、当社の強みであり社会に提供すべき価値である、「人的資産」「顧客志向」「技術基盤」「創造基盤」から成る、四つのバリューの総和の拡大を図ります。

また、そのための具体的な施策として、以下の四つの戦略を推進しています。

  • コア事業戦略:社会要請の強い事業領域への集中
  • 人財戦略:自律・挑戦する企業風土の実現
  • 環境戦略:文明の発展と環境保全を両立
  • デジタル経営変革:人を活かす経営環境の構築

私たちは、理念を起点とした経営を目指し、従業員一人ひとりの実践と、着実な経営戦略の遂行を通じ、より良い未来、豊かな社会に貢献し続けてまいります。