2025年10月31日

外部調査委員会の提言に基づいた当社再発防止策の進捗状況

パナソニック インダストリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員・CEO:小澤正人、以下 当社)は、2024年11月1日付「品質不正に関する外部調査委員会による調査結果および当社の取り組みについて」の中で、外部調査委員会の提言を受け策定した「再発防止策」を公表し、その後、確実に取り組みを進めております。進捗状況についてご報告いたします。

<取組み状況>

項目 取組み内容 活動状況
1.品質保証の本質に対する理解不足 (1)経営幹部の強い決意と不断の努力
品質保証の本質についての理解浸透
  • ・階層毎(トップマネジメント、ビジネスユニット長、部長、課長等)のマインド教育
  • ・品質保証の本質についての理解を深めるため、経営層~部長までの階層別の研修を実施済み。
  • ・全従業員向けに、品質不正の具体事例を基にした品質コンプライアンス教育を実施済み。
2.正しいことが行えない組織風土 (1)心配事、困り事の見える化・共有化
  • ・WIP(Work In Progress)※1、HELPボードによる職場支援
  • ・不適切行為の早期発見、是正の仕組み強化
  • ・助け合い風土を促進するための管理ツールとしてWIPボードを導入し、上司と部下がコミュニケーションを図りながら、困り事を相談しやすい環境を構築。
  • ・EARS(内部通報窓口)のサイトデザインを全面刷新し利便性を向上。
(2)透明性と、経営幹部も含めた案件管理・ゲート強化 開発ダッシュボード※2による、開発の見える化と見届け、ならびに経営判断の強化
  • ・開発難易度の高い開発プロジェクトの進捗状況を一覧出来る開発ダッシュボードの試行開始。
  • ・プロジェクトの難易度や安全要求により本部直轄部門が特別管理を実施する仕組み構築完了。
3.品質部門の脆弱性と品質コンプライアンス体制の不備 (1)牽制機能の強化と実効性の担保 事業部・BU/拠点、本社直轄のディフェンスラインで品質不正リスク撲滅
  • ・独立した監査部門を設置し、現地監査実施済み。
(2)品質人財育成とローテーションのしくみ化 登用・役割定義として規定するとともに、任期を明確化
  • ・品質職人材における教育とキャリアプランの取り組みを具体的に定める「品質人材育成キャリア基準」を制定、ローテーションのしくみ化完了。
(3)顧客要求仕様、法規認証との整合を各ステップで見届ける体制構築 ITで、抜けもれを防ぎ、業務負荷を減らしたエビデンス確認システム導入
  • ・顧客要求仕様を一元管理できる「要求仕様管理表」による見届けるしくみを構築完了。
  • ・法規認証管理の為のITシステムを全部門に導入予定。
(4)UL認証等の公的規格への不正に対する再発防止 牽制機能を強化した品質部門による認証仕様書に基づいたサンプル作製プロセスの保証および不正機会の介在を許さないサンプル管理の仕組み
  • ・サンプル素性を保証する為に、関連部門の役割明確化を含めた全社基準の改訂を実施済み。

※1:カンバンボードを応用したタスク管理ツール
※2:開発難易度の高い開発プロジェクトの進捗状況を一覧可能なデジタルダッシュボード

<お問い合わせ>

下記、当社ホームページでご確認ください。