事前計画 据付計画

「高圧ガス保安法」「冷凍保安規則」および高圧ガス保安協会制定の
「冷凍空調装置の施設基準」を満たすように設置してください。

1. 次のような場所での設置は避けてください。

  • 温泉地帯等、硫化ガスの発生するところ
  • 水や油(機械油含む)の飛散や蒸気の多いところ
  • 電圧変動の大きいところ
  • 電磁波を発生する機器のあるところ
  • 有機溶剤の飛散するところ

潮風が直接当たる海浜では、耐重塩害仕様のユニットを使用してください。

2. 運転音や吹出し風で隣家に迷惑がかからないように考慮してください。

特に隣家との境界線では「環境基本法第16条」の規定に基づく騒音に係る環境基準を満たすように設置してください。

3. 降雪が予想される地域では、室外ユニットの吸込口・吹出口や底板下部が雪で閉塞したり、内部を凍結させるおそれがありますので次のような対策をしてください。

  • 季節風などが吸込口に直接当たらない方向に据え付けてください。
  • 防雪ダクト・風向チャンバー(別売品)、もしくは雪よけの屋根および囲いを取り付けてください。
  • 雪が吹きだまる場所への設置は避けてください。
  • 架台は最大積雪量より高くし、積雪で埋もれないように設置してください。
  • 室外ユニット底板の下面に氷が成長しないよう、十分な高さに設置してください。
    (最大積雪面より500mm以上あけることを推奨)
  • 屋根などから落下した雪やつららが室外ユニットに当たらないよう設置してください。
  • ドレン水が凍結しますので、ドレンパン(特注対応)は取り付けないでください。

4. 別売品の風向チャンバー・防雪ダクトを使用される場合は、別売品の据付工事説明書を参照してください。

5. 室内、室外ユニットおよび電源配線、室内外操作線はテレビ・ラジオ・パソコンなどから1m以上離して設置してください。
映像の乱れや雑音を防止するためです。
(ただし電波状態によっては1m以上離しても雑音が入る場合があります)

6. 基礎はコンクリート等でつくり、水はけをよくしてください。
またユニット設置時にアンカーボルト等が取り付けられるようにしてください。

7. 室外ユニットからも、ドレン水が排出されますので次の点に注意してください。

  • 室外ユニットの周辺は水がたまらないようにしてください。
  • ドレン水がたまってユニット周辺下部で凍結しないように、基礎100mm以上の高さを確保してください。
  • 通路の上方に設置すると水滴が落下する事がありますので避けてください。
  • 屋根材等に滴下による浸食のおそれがないか注意してください。

8. 室内・室外ユニットの冷媒配管長さは、許容配管長以下になるように設置してください。

「冷媒配管の長さとサイズ」はこちら→

9. 狭小地に設置する場合は、室外ユニットから漏えいした冷媒が滞留しないように最低距離0.6mの通路を確保してください。

10. 室外ユニットの周囲4面が1.2m以上の壁で覆われている窪地の場合(半地下設置)は、室外ユニットから漏えいした冷媒が滞留するおそれがあります。以下の式に当てはまる場所への設置はしないでください。

A< m/(0.5×G×he
A:窪地の面積(建物の面積は除く)(m2
m:総冷媒量(kg)
G:LFL(燃焼下限濃度限界) 0.307(kg/m3
he: 製品高さ 1.660×0.8(m)
風向チャンバー取付時 2.393(m)

11.機械室設置を行う場合、式(1)に示す換気回数以上の換気能力を満足する機械換気を連続的に行ってください。機械換気装置は、外気が部屋の上部(室外ユニットまたは火気となる電気設備の最上面より高い位置)から給気し、機械室下部から漏えい冷媒を換気するものにしてください。
設備施工業者は、建築工事業者への指導・通風経路(ダクト、ダンパなど)確保の確認指示まで含めて通風経路を確認してください。

n ≧380/V…式(1)

n:換気回数(回/h)
V:機械室の相当容積(床面積に給気開口から床面までの高さを乗じた値)(m3
機械換気装置は、2基設置してください。
2基の合計換気能力は、式(1)に示す換気回数以上にしてください。

12. 室内・室外ユニットの組み合わせには制限があります。

※1. 接続台数が3台以下の場合には、後の増設可能台数として1台のみ増設可能です。増設予定がある場合は増設を考慮してください。増設前後の室外ユニットの組み合わせは、「配管設計 表4 主管サイズ(LA)」に記載の組み合わせとなるように選択してください。
※2. 室内外ユニット容量比により制限されます。

設置スペース

吸込口、吹出口の抵抗にならないよう十分スペースを確保してください。各部のスペースは、図1に従ってください。
横並びしない設置方式も図1のスペースと同一です。
前面パネルの300mm以内に配管、配線等を施工しないでください。(圧縮機のメンテナンススペースとして必要です)

2台1列設置例(上から見た図)(単位mm)

※3. 防雪ダクトを取り付ける場合は、ユニット間180mmとしてください。
※4. 正面と背面への通路を確保してください。

*室外ユニット集合時設置スペースについては、こちらを参照ください。
*業務用エアコンを設置する場合は、最初に安全対策が必要か不要かを確認する必要があります。
そのため、次ページの冷媒漏えい時の安全対策要否判定についてのフローチャートで確認してください。