高効率ビル用マルチ UX6
(CU-UX6シリーズ)
電子マニュアル
事前計画 冷媒追加チャージ量算出
冷媒追加チャージ量の算出と記入
「冷媒配管の長さとサイズ」より液管側の配管サイズと長さと下記の表2の配管分追加冷媒量より追加冷媒量を算出します。それに、表1の室内ユニット補正冷媒量と表3の室外ユニット補正冷媒量を加算して、必要冷媒追加チャージ量を算出します。システムの総冷媒量は、表4の値以下にしてください。
●冷媒追加チャージ量の記入
電装ボックスふた表面に「記入ラベル」がありますので、冷媒配管長と追加チャージ量を所定の欄に記入してください。また記入後には付属の「シール用ラベル」を上から貼ってください。
後日のメンテナンス時に必要となりますので必ず記入してください。
*工場出荷冷媒量は、本体銘板に記載されています。
例:950形の必要冷媒追加チャージ量の算出
■各配管長さ例
■配管サイズごとのチャージ量を求めます。
液管サイズによって1m当りのチャージ量は異なりますので注意してください。
■室内ユニット補正冷媒量
室内ユニット冷房能力合計=101.2kW
室内外ユニット容量比=101.2÷95.0×100=106.5%
表1 室内ユニット補正冷媒量 950形 105<R≦130 1.5kg
安全しゃ断弁キット下流の
しゃ断後の冷媒量
安全しゃ断弁キットは動作時に、最大冷媒濃度がLFLの1/2(0.153kg/m3)以下となる位置に設置する必要があります。
安全しゃ断弁キット~各室内ユニット間の配管総和長を計算の上、しゃ断後の冷媒量を下記に従い算出をしてください。
(注)しゃ断後冷媒量合計が全封入量を超える場合は、しゃ断後冷媒量=全封入量としてください。
●室内ユニットの冷媒量
室内ユニットの冷媒量は下記の表に従い参照してください。(単位kg)
(注)この表に室内ユニットの形式がない場合には、室内ユニットの据付工事説明書と合わせて参照ください。
しゃ断後最大冷媒濃度の算出
安全しゃ断弁キットに接続された室内ユニットの設置されている部屋が複数ある場合、冷媒が滞留する空間の容積が最小となる部屋の最大濃度がLFLの1/2(0.153kg/m3)以下になることを確認してください。
冷媒が滞留する空間の容積=床面積[m2]×漏えい高さ[m]
しゃ断後最大冷媒濃度=しゃ断後冷媒量/冷媒が滞留する空間の容積
しゃ断後最大冷媒濃度≦LFLの1/2(0.153)
●計算例
しゃ断後冷媒量=0.818+3.25=4.07[kg]
床面積×漏えい高さで算出した最小値を用いて
しゃ断後最大冷媒濃度=4.07/27=0.151 [kg/m3]
よってLFLの1/2(0.153)≧しゃ断後最大冷媒濃度となり、施工可能
最大濃度がLFL/2を超える場合は、安全しゃ断弁キット後の配管長を短くするか、接続する室内ユニットの台数を少なくするなど、しゃ断後の冷媒量を少なくする検討をしてください。