高効率ビル用マルチ UX6
(CU-UX6シリーズ)
電子マニュアル
冷媒配管工事 気密・真空引き
配管の気密試験および真空引き
気密試験を下記の要領にて実施し、接続部からの漏れのないことを確認してください。
- ガス管、液管、バランス管のサービスポートに窒素ガス、真空ポンプ等を接続してください。
- このとき、ガス管、液管、バランス管の閉鎖弁は「閉」のままです。
気密試験方法
- パッケージエアコンは、高圧ガス保安法により気密試験が義務付けられていますので、下記の要領にて実施し、接続部からの漏れのないことを確認してください。
- 本製品の設計圧力および、製品の気密試験圧力は、4.05MPaです。
- 加圧は一度に規定値まで昇圧させないで、徐々に行ってください。
1)0.5MPaまで加圧し、5分放置し圧力低下のないことを確認してください。
2)1.5MPaまで加圧し、5分放置し圧力低下のないことを確認してください。
3)試験圧力は4.05MPaまで昇圧し、約一日放置した後、圧力が低下していないことを確認してください。
4)気密試験は、周辺温度が1℃低下すると圧力が約0.01MPa低下しますので圧力補正を行ってください。補正式を下記に示します。
5)圧力低下が認められた場合は漏えいがあるので、必ず補修し再度気密試験を行ってください。
真空引き・真空乾燥方法
- 気密試験終了後、室内ユニットおよび配管内の真空引きおよび真空乾燥を行ってください。
1)室外ユニットのガス管、液管、バランス管の閉鎖弁が全閉であることを確認してください。
2)ガス管、液管、バランス管のサービスポートに真空ポンプ、真空ゲージを接続してください。(図1)
3)バルブAを全開にし、室内ユニットおよび配管内の真空引きおよび真空乾燥を行ってください。
真空ゲージがゲージ圧−0.1MPa(絶対圧0.6kPa(5Torr))以下まで真空引きを行ってください。
4)−0.1MPa以下になってから1時間以上真空ポンプを連続運転し、真空引き(真空乾燥)を行ってください。
5)バルブAを全閉にし、真空ポンプに接続されているホースをゆるめポンプを停止してください。
6)1時間放置後、5)終了直後よりも真空ゲージの圧力が上昇していないことを確認し真空乾燥を終了してください。
真空ゲージの圧力が上昇していた場合、配管内に水分が残っているか、漏れ個所があります。配管内に水分が残っていることが考えられる場合は、正圧になるまで乾燥窒素を充填(0.05MPa(ゲージ圧)まで加圧)してから、再度真空引き・真空乾燥を行ってください。(正圧に戻す際、湿った空気を配管内に入れないようにするためです)漏れ個所がある場合は、漏れ個所をなくして再度気密試験を行い、再度真空引き・真空乾燥を行ってください。
お願い
必ず全サービスポートより同時に行ってください。
また最初のユニット間配管の気密試験は、室外ユニットに接続しないで配管単独でのチェックを推奨します。
気密試験では、必ず窒素ガスだけを使用して行ってください。(酸素、炭酸ガス、フロンガスは不可)
- 真空ゲージを必ず使用してください。ゲージマニホールドのゲージでは真空度が正確に読み取れません。
- 真空ポンプは逆流防止機能付きのものを使用してください。真空ポンプ停止時に真空ポンプ封入オイルが逆流するおそれがあります。
冷媒追加チャージ作業
冷媒は必ず液状でチャージしてください。
1)真空引き後に液管側より冷媒をチャージしてください。このときはガス管、液管、バランス管の各閉鎖弁は「全閉」のままです。
2)所定量がチャージできなかった場合は運転(冷房モード)しながらガス管側より冷媒をチャージしてください。
(試運転時に行ってください。各閉鎖弁とも「全開」です。ただし、室外ユニット単独設置の場合、バランス管は使用しませんので全閉のままにしてください)
液バック防止のため、少しずつ量を調整しながらチャージしてください。
3)チャージ完了後は各閉鎖弁とも「全開」にしてください。ただし、室外ユニット単独設置の場合、バランス管は使用しませんので全閉のままにしてください。各管の開閉には六角レンチを使用してください。
4)前パネルを元の状態に取り付けてください。
お願い
- 冷媒追加チャージは、液チャージを厳守してください。
- R32 用冷媒ボンベの色は灰色の素地に、ボンベ上部はライトブルー色となっています。
- R32 用冷媒ボンベはサイホン管付きとなっています。
サイホン管の有無を確認してください。
(ボンベ上部にラベルで表示してあります)
- 据え付けに使用する器材には冷媒・圧力・冷凍機油の違いにより、R22、R407CとR410A、R32で工具の併用ができるものと、できないものがありますので注意してください。