事前計画 配管設計

冷媒配管の長さとサイズ

表1の冷媒配管許容範囲以内になるように据付場所を選定してください。

表1 冷媒配管長・据付高低差の範囲

※1. 最大配管長(L1)が90m(相当長)を超える場合は、主管(LM)の配管サイズをガス管、液管ともに1ランクサイズアップしてください。
主管サイズ(LA)より選定し、1ランクサイズアップは冷媒配管表より選定してください。(レデューサーは現地調達となります)
※2. 40mを超える場合は、ガス管、液管ともに1ランクサイズアップの必要な個所があります。
(詳細は「第一分岐(最初の分岐)から最大長と最小長との差⊿ L」を参照してください)
※3. ※1.以外の場合でも、主管(LM)の最大長が、50mを超える場合は50mまでの部分の主管サイズを、ガス管のみ1ランクサイズアップしてください。
※4. 30mを超える場合は、分岐配管のガス管、液管を1ランクサイズアップしてください。
※5. 総和長が500mを超える場合は室内ユニット間最大許容高低差(H2)を15×(2―総和長/500)としてください。
※6. H2(室内ユニット間最大)が15mを超える場合は、以下の対応が必要になります。

●第一分岐(最初の分岐)からの最大長と最小長との差⊿Lの配管サイズアップについて

  • ⊿Lが40mを超える室内ユニットの確認
    第一分岐後の室内ユニット群ごとに、⊿L=L2(L2'、L2")-L4を算出してください。
  • L2(L2'、 L2"):室内ユニットの群で、一番遠くにある室内ユニットまでの配管長さ
  • L4:すべての室内ユニットの中で、第一分岐から一番近くにある室内ユニットまでの配管長さ

⊿Lが40mを超える場合は、液管、ガス管を1ランクサイズアップが必要な個所があります。
下記の手順1)2)に従って、サイズアップを行ってください。

1)各室内ユニット群の室内ユニットの合計容量の確認

第一分岐後から分岐した室内ユニット群の合計容量(kW)を算出してください。

2)配管をサイズアップすると長さの確認

配管をサイズアップする場所は、⊿Lが40mを超える系統にある室内ユニットに対して第一分岐から室内ユニット末端に向ってサイズアップを行ってください。
配管をサイズアップする長さは、室内ユニット群の合計容量によって、異なります。表2を参照してください。

表2

*サイズアップする個所が重複していても一度のみとしてください。
*サイズアップ後の配管径が主管LAより太くなる場合があります。

●H2(室内ユニット間最大高低差)が15mを超える場合の対応について

  • 室内外容量比は、100%以下となるように設計してください。
  • ⊿Lの制限が変わります。下記の図1を参考にしてください。
  • H2が15mを超える場合、室内ユニットが室外ユニットより下側にある液管、ガス管を1ランクサイズアップしてください。(図2

図1

図2

(A)同一階に室内ユニットが2台以上ある場合

第一分岐から、H2が15mを超える各階の最初の分岐まで

(B)同一階に室内ユニットが1台の場合

第一分岐から、H2が15mを超える各階の室内ユニットまで

●室外ユニット出荷時冷媒量・接続配管(ℓ A~ℓ D)

表3

※7. 室外ユニット単独設置の場合、バランス管は使用しません。工場出荷時の状態を保持してください。

●主管サイズ(LA) 室外第一分岐~第一分岐間

表4

*将来増設予定のある場合は、増設後の系統相当馬力合計により配管径を選定してください。ただし、配管サイズが2ランクアップになる場合は増設できません。
*バランス管(室外ユニット配管)は、φ6.35 となります。

●室外ユニット間の主管サイズ(LO、LP)

室外ユニット間の主管サイズは、分岐後に接続される室外ユニットの系統相当馬力合計の配管径で選定してください。

●第一分岐後の主管サイズ(LB、LC…)

表5

*分岐後に接続される室内ユニットの合計容量(=冷房能力)が室外ユニットの合計容量(=組合せ室外ユニット冷房能力)を超える場合、主管サイズは室外ユニット合計容量で選定してください。

●室内ユニット接続配管(ℓ1~ℓ64)

表6