2025年2月14日
パナソニック エナジー株式会社

国際規制物資の発見と適正な保管について

2024年12月11日、弊社守口拠点内で、薬品廃棄に伴う整理中に、国際規制物資である酢酸ウラニルが発見されました。国際規制物資については、法令等に基づき、国に報告のうえ適正に管理するものと規定されており、未報告の酢酸ウラニルが発見されたことにつきまして深くお詫び申し上げます。

酢酸ウラニルは、透過電子顕微鏡を用いた研究が盛んに行われていた1955年~75年ごろにかけて、電子顕微鏡観察の検体染色として、一般的に流通する規制対象外の研究用試薬でした。その後、1977年に国際規制物資として規制の対象となりました。今回、弊社守口拠点で発見された酢酸ウラニルは、弊社側に詳細な記録は残っていませんが、仕入先への確認により法律の規制対象となる以前に購入されたものと思われます。

当該物質の放射線量を測定したところ、試薬瓶表面から10cm離れた位置で0.08μSv/h(マイクロシーベルト毎時)であり、これは、通常の自然環境下での放射線量と同レベル※であることから、人体への影響はなく、これまでに関係者からの健康被害の報告もありません。国の指導に基づき、発見された酢酸ウラニルの適正な保管等の対応を行うとともに、国際規制物資の適正な管理について周知を図り、再発防止に最善を尽くしてまいります。
※大阪市近郊の空間放射線量:0.06~0.08μ㏜/h

<発見物質の概要>

発見物質:

酢酸ウラニル 約10g

酢酸ウラニル 約10g

発見場所:

パナソニック エナジー株式会社 守口拠点
(大阪府守口市松下町1丁目1番地)

パナソニック エナジー株式会社 守口拠点
(大阪府守口市松下町1丁目1番地)

対応:

2025年1月8日に所轄官庁である原子力規制庁に報告しました。現在、弊社守口拠点内の厳重に施錠された保管庫に保管しています。

2025年1月8日に所轄官庁である原子力規制庁に報告しました。現在、弊社守口拠点内の厳重に施錠された保管庫に保管しています。