2025年5月30日
パナソニック エナジー株式会社
国際規制物資の追加発見、
化学物質の管理強化について
2024年12月11日に弊社守口拠点内で酢酸ウラニル(国際規制物資)が発見されたことを踏まえ、再発防止策の一環として国内全拠点の保有する化学物質の総点検を徹底し、2025年5月23日に完了しました。そのなかで、新たに弊社洲本工場内で、管理下に無い国際規制物資(硝酸トリウム)が3月26日に発見されました。
今回発見された硝酸トリウムについては、発見翌日の3月27日に原子力規制庁に報告し、現在、弊社洲本工場内で厳重に施錠された保管庫で適正に保管しています。
今回、新たに発見した国際規制物資においても、法令等に基づく国への報告および適正な管理ができておらず、改めて深くお詫び申し上げます。
当該硝酸トリウムの放射線量を測定※1したところ、通常業務の作業範囲における放射線量は、自然環境下と同レベル※2であり、人体への影響はなく、これまでに関係者からの健康被害の報告もありません。
弊社では、国際規制物資のみならず化学物質の管理全般の強化を引き続き実施するとともに、発見された国際規制物資は原子力規制庁の指導に基づき適正な保管等の対応を行ってまいります。
※1 薬瓶表面から80cm離れた位置で0.10μSv/h(マイクロシーベルト毎時)
※2 兵庫県内の空間放射線量:0.06~0.10μ㏜/h
<今回発見した物質の概要>
発見物質:
硝酸トリウム 約25g
発見場所:
パナソニック エナジー株式会社 洲本工場 (兵庫県洲本市上内膳222-1)
主な用途:
今回発見された硝酸トリウムについて弊社内に詳細な記録は残っていませんが、一般的には水質分析にてフッ素を測定する際の発色試薬として使用されており、1977年に国際規制物資として規制の対象となっています。