第11回:シリーズ『所在管理・動線分析のすゝめ』(1/2)

高精度所在管理の実現
高精度位置測位システム「Quuppa」を用いることにより、パナソニック ソリューションテクノロジーが開発した所在管理システムを高精度化させ、リアルタイムで人・モノの位置を検索することができるようになります。その方法を詳しく見ていきましょう。
Quuppaが提供するBLE(Bluetooth Low Energy)をベースとする「専用タグ(ビーコン)」と、指向性アンテナを備えた「受信機(ロケーター)」、そして「位置演算エンジンソフト」を使い、取得した位置情報のデータを所在管理サーバーで取り込みます。そのイメージを示したのが図1です。

図1:Quuppa+所在管理ソリューションのイメージ
この図のように、各エリアのロケーターがビーコンの電波をキャッチし、クラウドサーバーに位置情報データを送信。ブラウザーからサーバーにアクセスすることで、人・モノの所在管理が可能になります。
人の位置情報を確認する方法としては、ブラウザーからの名前検索や場所検索があり、リアルタイムに所在を把握することができます。多くの工場では、機密情報保護の目的で、スマートフォンなどカメラ撮影が可能なデバイスの持ち込みが禁じられています。これに対して、ビーコンであれば、こういった課題を解決できます。なお、データはCSVファイルとして1週間単位で出力することもでき、出力データを分析・可視化することも可能です。
具体的な用途としては、「作業者の工数分析」や「機材・台車・仕掛品の位置管理」があります。「機材・台車・仕掛品の位置管理」は、高精度動線分析のユースケースとしても紹介しましたが、所在管理では、動線分析で得られたデータをクラウド上で分析して、現場の業務の改善に役立てられることが1つの特徴です。
次に、この「作業者の工数分析」と「機材・台車・仕掛品の位置管理」の2つを具体的に紹介していきます。
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