第27回:シリーズ『ビジュアルな作業ナビゲーション活用術』(1/2)

指差し確認!「標準作業ナビ」がもたらすメリット

パナソニックの工場で活用されている「標準作業ナビ」。前回はその機能をご紹介しましたが、今回はその導入効果について、より具体的にご紹介します。

初心者でもすぐに作業を習得

「標準作業ナビ」は、熟練者(ベテラン)の作業映像と音声を使って、生産現場の組立作業をナビゲートするシステムです。組立作業の手順、要点、勘所、コツ、作業ペースを、作業者の進捗に合わせてビジュアルに伝え、ナビゲートしていきます。この仕組みは、パナソニックの多品種少量生産工程で使われています(図1)。

図1:パナソニックにおける標準作業ナビの使用イメージ
図1:パナソニックにおける標準作業ナビの使用イメージ

標準作業ナビでは、音声認識デバイスを介した音声操作や押しボタン、電動ドライバー、部品棚との連携など、作業環境に合わせて機器を連携させて利用することができます。これにより、パソコンやタブレットが設置できないような場所でも、標準作業ナビによるナビゲートが実現されるほか、音声操作によって「作業途中におけるモニターへの目線移動によって生じる作業の途切れ/リズムの乱れ」を回避することもできます。

標準作業ナビのシステムを使うメリットは数多くありますが、ひとつは、組立工程の「作業内容」が映像として可視化されることです。これにより、以下に示すような工程/作業において、「作業ミスの削減」「習熟ロスの低減」「作業品質の均一化」が実現されます。

  • カスタム対応や組み立てる機種が多い工程
  • 一人の作業工数が多く、作業を完全に覚えておくのが大変な工程
  • 設備の機種切替やメンテナンス作業

上記のうち「習熟ロスの低減」の効果は、作業者の「作業の早期習熟」によってもたらされます。品種切替直後の生産では、組立順を思い出しながら作業をすることで、通常よりも時間を要したり、指示書で確認したりする時間が発生します。標準作業ナビを使うことで、作業をしながら順番や要点を確認できますので、1台目から同じペースで生産することができます。
実際、ある導入企業で検証を行ったところ、標準作業ナビの活用によって、作業者が品種切替直後から標準時間内で作業が完了し、組み付けミスも発生しなかったことが確認できたとしています(図2)。

図2:「標準作業ナビ」活用による効果
図2:「標準作業ナビ」活用による効果

作業を終えて「作業送り」ボタンを押すと、次の作業のナビゲージョンが始まるため、作業の抜けやミスを限りなく削減することも可能になります(図3)。

図3:進捗に応じて作業手順が確認でき、作業の抜けやミスを防止
図3:進捗に応じて作業手順が確認でき、作業の抜けやミスを防止

さらに、標準作業ナビのナビゲーション画面には、作業の進捗を表す進捗バーを表示させることができます(図4)。これにより、作業者に作業ペースを意識させ、標準時間を守ることで、作業品質の向上、安定した生産進捗につなげていくことができます。

図4:標準作業ナビのナビゲーション画面例
図4:標準作業ナビのナビゲーション画面例

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