第25回:シリーズ『ビジュアルな作業ナビゲーション活用術』(1/2)

生産現場が抱える課題とパナソニックの選択

生産ラインでの人材不足が深刻化するなか、ベテランの方のスキルを新人の方にいかに効率的に伝えて、作業スピードや品質を高く保つかが大きな課題になっています。その課題を解決する一手として、パナソニックが開発し、社内展開しているデジタルソリューションが注目を集めています※1

※1 受賞歴

  • MCPC award 2017 ユーザー部門 モバイルテクノロジー賞、審査委員長特別賞(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)主催)
  • 平成31年度(第68回)電機工業技術功績者表彰 ものづくり部門 奨励賞(日本電機工業会 主催)

生産現場で深刻化する技能人材不足

少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少は、日本のすべての産業に人材不足・人材難という負の影響を与えています。それは製造産業についても例外ではなく、日本の生産現場では、生産ラインの担い手を確保することが年々難しくなっています。

実際、経済産業省の調査によれば、人材確保を「課題」とする製造企業は増大傾向にあります。2017年12月時点で製造企業の72%(前年同期比13.6ポイント増)が人材確保を「課題」としており、およそ3社に1社(32.1%)が「(人材確保が)大きな課題となっており、ビジネスにも影響が出ている」と回答したといいます(図1)。

図1:製造業における人材確保の状況
図1:製造業における人材確保の状況

出典:経済産業省『2018年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)』
新しいウィンドウ: https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2018/honbun/html/honbun/101021.html

とりわけ製造各社が問題視しているのが、「技能人材」の不足です。経産省の2017年12月調査でも、製造企業の実に83.8%(複数回答の場合/単一回答の場合は59.1%)が「技能人材の不足」を重要な課題としてとらえているようです(図2)。

図2:製造企業で確保が課題となっている人材
図2:製造企業で確保が課題となっている人材

出典:経済産業省『2018年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)』
新しいウィンドウ: https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2018/honbun/html/honbun/101021.html

こうした中で、日本の製造企業が取り組むべき課題としてよく挙げられるのが、デジタルテクノロジーの積極的な活用です。

現実問題として、少子高齢化の流れに歯止めがかかる兆しは見えず、生産年齢人口はこれからも減り続けていくことが予想されています。そのため、生産現場の人材難が一挙に解消される見込みは薄く、デジタルテクノロジーによって生産現場の生産性を維持・向上させることが、以前にも増して重要性を帯びてきています。

また今日では、かつての大量生産から多品種少量生産にシフトし、一人、あるいは少数の作業者で製品の組立工程を完了させるセル生産方式(以下、「セル方式」と呼ぶ)を採用する企業が多くあります。

ご存知のとおり、セル方式では、作業者各人がカバーする範囲が広く、相応のスキルをもった熟練者の数が足りていないと、各セルの作業スピード/品質にバラツキが出て、全体の生産性に負のインパクトを与えるおそれがあります。ゆえに、生産ラインの担い手不足がこのまま進行すれば、そうしたリスクが現実のものとなる可能性は高く、テジタルテクノロジーによる問題解決が急務となりつつあるのです。

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