第26回:シリーズ『ビジュアルな作業ナビゲーション活用術』(2/2)

パナソニックが現場で使う「標準作業ナビ」の機能と特長

(3)さまざまな機器と連携可能

標準作業ナビでは、音声認識デバイスを介した音声操作や押しボタン、電動ドライバーとの連携など、作業環境に合わせることも可能です。これによって作業者は、組立作業の手を止めることなく、ナビゲーション画面を操作していくことが可能になります(図4)。

図4:ウェアラブルデバイスを使った作業ナビゲーションのイメージ
図4:ウェアラブルデバイスを使った作業ナビゲーションのイメージ

なお、標準作業ナビで作成した作業手順の配布・配信は、USBメモリーやLANを通じて作業現場のタブレット/デスクトップPCに対して行い、タブレット/デスクトップPCとウェアラブルディスプレイ/音声認識デバイスとの通信は無線(または有線)によって行う仕組みになっています(図5)。

図5:標準作業ナビのシステム構成イメージ
図5:標準作業ナビのシステム構成イメージ

(4)現場作業の継続的な改善

標準作業ナビを活用することで、作業者各人の作業状況を“見える化”して、継続的な作業改善に役立てることもできます(図6)。

図6:製造工程向けソリューション全体イメージ
図6:製造工程向けソリューション全体イメージ

標準作業ナビには、作業者各人の作業実績時間が、作業ごとに記録されていきます。これにより、例えば、現場班長や作業者は、作業手順書の内容や各担当者の作業上の改善点が明確になり、生産性の改善に役立てられるようになります。また、マネジメント層も、「作業者の状況」や「組立工程の生産状況」がリアルタイムに把握できるようになり、課題の発見と解決のスピードを上げることができるのです(図7)。

図7:標準作業ナビ実績データを利用した可視化イメージ
図7:標準作業ナビ実績データを利用した可視化イメージ

多品種少量生産工程に標準作業ナビを適用

パナソニックでは、すでに多品種少量生産工程のナビゲーションに標準作業ナビを適用し、標準作業の徹底と現場改善に活用しています。次回は、それによってパナソニックが手にしているメリットをより具体的にご紹介する予定です。

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